活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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こじらせママ 子育てしながらココナッツオイルで年商7億円。

満足度★★★
付箋数:23

オトバンクの上田さんに献本いただきました。
ありがとうございます。

ダイエットや美容への効果が注目され、
2015年頃から「ココナッツオイル」が
ブームとなっています。

美容食材としては、息の長いブームですね。

ダイエット効果、美容効果、アンチエイジング、
アルツハイマー予防、動脈硬化予防など、
様々な効用があると言われています。

日本でも人気のあるのファッションモデル、
ミランダ・カーさんが愛用していることで、
さらにブームに拍車がかかりました。

もともと、珍しい輸入食材という程度でしか
認知されていなかったココナッツオイルを、
日本で流行らせたのは誰か?

  「はじめまして。株式会社ブラウンシュガー
  ファースト代表、荻野みどりです。
   “ブラウンシュガーファースト” といっても、
  知らない方もいるかもしれませんね。
   “ココナッツオイルブームの火付け役” とよく
  呼んでいただきますので、もしかすると、
  オーガニックのココナッツオイルを販売して
  いる会社と言ったほうが、ピンと来るかも
  しれません。」

本書は、一大ココナッツオイルブームを
巻き起こした女性起業家が「働き方・生き方」
について綴った本です。

女性起業家と聞くと、スマートな女性という
イメージですが、荻野さんは、女性としても
母親としても、ずいぶん苦しみ、葛藤しながら、
事業を成功させました。

4つも大学に行って、そのすべてを1年で中退。

21歳で家出同然で福岡から上京してからは、
履歴書に書ききれないくらい職を転々とします。

結婚して専業主婦になると、何もしていない
自分に落ち込み、仕事を再開しても、
それが本当にやりたい仕事か悶々としました。

娘さんを生み、ブラウンシュガーファーストを
始めてからも仕事と育児の両立に悩みます。

そして離婚も経験し、シングルマザーに。

タイトルに「こじらせママ」とありますが、
いつも自分に自信がなく、迷い続けた人生です。

  「全然スマートじゃないわたし。
  この本ではそんなわたしが、どうやって
  会社を作り、成長させていったのか。
  こじらせていた自分とどう向き合ったのか。
  そして子育てと仕事をどう両立しているのかを
  お伝えするものです。」

荻野さんが、ココナッツオイルに注目したのは、
まだ小さかった娘さんに湿疹が出たり、
便秘になって、食の大切さを痛感したことが
きっかけでした。

ココナッツオイルが健康に良いことを知り、
最初は通販でアメリカから取り寄せて、
お菓子作りで使うことから始めました。

ここからが、荻野さんの行動力のすごい
ところです。

輸入ではお菓子に使うには高すぎると考え、
ココナッツオイルの産地に行って、
仕入れさせてもらうように直談判しました。

フィリピンの製造現場に来た荻野さんは、
「ココナッツオイルを商品化しよう」という
事業への思いと、8ヶ月の娘さんを日本に
残してきた後悔の念が湧き上がり、
自己嫌悪に苛まれます。

  「母親としての自分、働く女性としての自分。
  どちらも半人前。
  この葛藤から抜け出すには、そうしたらいいの?
  いくら考えても、答えは見つかりませんでした。」

しかし、荻野さんは自分をシンプルにすることで、
悩みの解決策が見えてくるよになります。

そして、子育てをしなからでも、
ワクワクして働くポイントを見つけていきます。

結果として、資本金20万円でスタートした
ブラウンシュガーファーストは4年間で、
年商7億円の企業に成長しました。

最初は、自分の娘のために始めた商売が、
いつしか高い志を持つようになりました。

女性であれば、共感することは必至で、
荻野さんの成長の過程が追体験できます。

また、男性の私が読んでも、
参考になる行動や考え方がある本でした。

この本から何を活かすか?

  人生の指針として、「おばあちゃんの自分」
  を想像してみよう

荻野さんは、自分が本当にやりたいことを
見つけるための方法として、70歳になった
自分を想像することをススメています。

なぜ、70歳かというと、今の年齢に近いと、
今あるしがらみの延長で考えてしまうから。

何の制約もないところで、何をしていたら
幸せなのかを考えることがポイントです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 心に効く本 | 06:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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世界で活躍する日本人エリートのシンプル英語勉強法

満足度★★★★
付箋数:25

日本人は、帰国子女でもない限り、
どんなレベルの人でも、「英語が苦手」と
思っている人がほとんです。

実際には、それほど苦手でない人まで、
そう思うのには理由があります。

それは、「英語ができる=ペラペラ話す」
を目標にしてしまっているから。

しかし、本書の著者、戸塚隆将さんは、
それは日本人が「目指すべき英語」として、
間違っていると指摘します。

戸塚さんは、ゴールドマン・サックスや
マッキンゼーで働き、グローバルで活躍する
日本人を多く見てきました。

実際にそこで活躍する人たちは、
私たちが一般的に想像するイメージと姿と
ちょっと違うようです。

  「もしかすると、ネイティブスピーカー
  のような綺麗な発音で、難しい英単語や
  表現を随所に散りばめ、よどみなく
  ペラペラと話をする―。
  そんな姿を想像するかもしれません。
  しかし、彼らの英語はそうではありません。
  むしろ、日本語アクセントの残る英語で、
  聞き慣れた単語や表現のみを用い、
  ゆっくりと手短に話をする。
  そういう人が多かったのです。」

ただし、ペラペラ話す必要はありませんが、
相手の話すスピードで言っていることを
聴き取るリスニング力は必要です。

つまり、聴くときは相手のペースで、
話すときは自分のペースに切り替えます。

本書は、世界のエリートが使う
シンプルな英語を身につける方法を
解説した本です。

スティーブ・ジョブズさんや、
カルロス・ゴーンさんのスピーチを聞くと、
意外なほどシンプルな英語を使っている
ことがよくわかります。

本書が目指すシンプルな英語は、
次の3つの特徴を持ちます。

  1. 結論が明確で、短く、わかりやすい
  2. 論理が明確で、ストレート
  3. 簡単でわかりやすい語彙

戸塚さんは、日本人の英語に対する
「誤解」を解くことから本書を始めます。

その1つが、「英語学習はスキマ時間に
やればいい」という誤解。

やらないより、やった方がいいかも
しれませんが、それだけで英語を
学ぼうとするのは土台無理な話。

英語は「だらだら3年」続けるより、
「集中して3ヶ月」勉強する方がいいのです。

短期集中の方が、習得の手応えが感じられ、
英語学習の好循環が生まれやすいからです。

英語学習は短期集中的に基礎力を身につける
アプローチをとるべきなのです。

さて、本書ではシンプルに伝える英語を
身につける方法を6ステップで解説します。

 STEP1 「ブロークン」でもいいからとにかく話す
 STEP2 正しい発音を「まず頭で」理解する
 STEP3 英文を「前から」解釈しながら読む
 STEP4 「音読とセットで」ひたすら聴く
 STEP5 結論と根拠を明確にして「ロジカル」に書く
 STEP6 かならず「フルセンテンスで」話す

これらの方法は、決して特別なものもなく、
目新しい方法でもありません。

しかし、これこそが非ネイティブが、
本格的な海外生活なしに英語を身につける
一番の近道だと戸塚さんは説明します。

私自身は、これまで試行錯誤しながら、
英語を勉強してきましたが、
「本書の勉強法は正解」だと思います。

もし、ビジネスで英語を身につける必要があり、
勉強方法で迷いがあるなら、本書を読むことを
お勧めします。

個人的には、もっと若い頃にこの本に
出会いたかったと思いました。

この本から何を活かすか?

本書では、英語力以外に「伝える」うえで
大切なポイントが挙げられています。

  1. 大きな声で話す
  2. 「結論」と「根拠」を示す
  3. メッセージの中身をハッキリさせる
  4. 簡単な言葉を使う

これらは、コミュニケーションするうえで
大切なことですから、日本語で話すときでも
意識すべきことだと思います。

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| 勉強法 | 06:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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デービッド・アトキンソン 新・生産性立国論

満足度★★★★
付箋数:25

次の各国の数字は、何を表したものか
わかりますか?

ドイツ1052万人、イタリア504万人、
スペイン323万人、日本は4101万人。

実はこれ、2060年までに「人口減少」する
予測値です。

他の先進国に比べて日本の数値が、
突出していることがわかります。

人口減少は、日本に劇的な変化をもたらします。

その変化を何もせずに受け入れてしまっては、
日本に残る道は衰退しかありません。

なぜなら、人口が減っても、高齢者の数は
あまり減らないので、1人当りの医療費の負担が
重くのしかかってくるからです。

また、日本はGDPの2倍以上の借金があるので、
人口減少によって、経済が縮小してしまうと、
首が回らなくなってしまうのです。

では、日本は人口減少を、座して死を待つ
ことしかできないのでしょうか?

本書の著者、デービッド・アトキンソンさんは、
人口減少を補う唯一方法は、「生産性」の向上
だと説きます。

ちなみに、ここで言う生産性とは、
「1人あたりのGDP」のことを指します。

  「今までの働き方、すなわち1人あたりの生産性、
  1時間あたりの生産性を変えずに経済を維持
  しようとすると、桁外れの移民を受け入れないと
  いけません。日本人労働者だけでなんとか
  しようとすると、現実的ではない長時間労働が
  必要になります。生産性を固定する以上、
  どうやっても計算が合わないのです。
  やはり人口減少の規模が大きすぎて、生産性を
  向上させる以外の解決策は考えられません。」

本書は、日本の生産性を、いかに向上させるか
について論じた本です。

アトキンソンさんにとっては9冊目の著書で、
17万部超のベストセラーになっている、
「新・◯◯論」シリーズの第3弾です。

  第1弾:『新・観光立国論
  第2弾:『新・所得倍増論

日本の生産性の低さは、以前から指摘されて
いるところです。

一般的にその理由は、日本では質の高い商品や
きめ細やかなサービスを提供している割に、
価格が抑えられているからと認識されています。

つまり「高品質・低価格」であり、
それは日本人の「美徳」であるとする考えです。

しかし、アトキンソンさんは、
「高品質・低価格」は単に生産性の低さを
ごまかすための「屁理屈」と一刀両断。

「高品質・低価格」は、人口増加社会でしか
通用せず、これを続けていると労働者の
「地獄」を生み出す。

そして、日本の生産性が低いのは、
労働者ではなく、経営者に原因があると
指摘します。

  「世界に誇れる優秀な労働者がいるにも
  かかわらず、この体たらくはいったい
  どういうことなのでしょう。
  この体たらくを招いた責任は、ひとえに
  日本の経営者にあります。彼らの無能っぷりは、
  もはや奇跡的としか言いようがありません。」

本書でも、歯に衣着せぬアトキンソンさん
らしい痛快な言い回しが、炸裂しています。

では、日本が生き残っていくために、
どのようにして生産性を上げていけば
いいのでしょうか?

アトキンソンさんは、まず国がすべきこと
として、3つの政策を挙げます。

  1. 企業数の削減
  2. 最低賃金の段階的な引き上げ
  3. 女性の活躍

次に、企業の生産性を上げるためには、
あらためて言うまでもない常識としながらも、
次の5つを挙げています。

  1. 設備投資を含めた資本の増強
  2. 技術革新
  3. 労働者のスキルアップ
  4. 新規参入
  5. 競争

そして、アトキンソンさんは、
日本人は、世界でもっともお金にうるさく
ならなければいけないと、つけ加えます。

今回も、日本人が持っている誤解を
次々と指摘し、論理的に畳み掛けてきます。

読後は、もう本書で言われている通りに
やるしか道はない、と思ってしまうほどの
勢いがあります。

この本から何を活かすか?

よくある誤解が、生産性と効率性の混同です。

誰も求めていない商品を「効率よく」つくる
ことは可能です。

しかし、売れない以上、売上がないので、
付加価値はゼロ、つまり生産性はありません。

生産性のないものを、アトキンソンさんは、
「無駄」と呼んでいます。

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| 社会・国家・国際情勢 | 05:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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共謀 トランプとロシアをつなぐ黒い人脈とカネ

満足度★★★
付箋数:23

オトバンクの上田さんに献本いただきました。
ありがとうございます。

思ったことをすぐ口にする、米トランプ大統領。

彼の怒りに触れ、罵詈雑言を浴びせられた人は、
米国内、国外を問わず、数えられないほどいます。

そんなトランプさんが、外国の指導者の中で、
唯一「非常に聡明」と称賛し、
罵倒しなかったのは誰でしょうか?

それは、ロシア大統領のプーチンさんです。

  「トランプがあれほどまで、あるいは、
  あれほど頻繁に称賛した外国の指導者は
  ほかにいない。そして、彼のプーチンに対する
  恭順の姿勢は大統領就任後も続くことになる。」

本書は、今アメリカを揺るがしている、
ロシア疑惑、所謂「ロシアゲート」の
真相に迫る本です。

これは、2016年アメリカ合衆国大統領選挙に
おけるロシアの干渉問題のことです。

ロシアは、米大統領選挙でトランプさんを
勝利させるために、サイバー攻撃やSNSを使って、
世論工作や選挙干渉をしたのではないか
という疑惑です。

トランプさんには、政権内部にも敵が多いので、
リークされることを最も警戒していますね。

ロシアゲートの争点は、ロシアの選挙介入は、
トランプ陣営が関与していたかどうか。

そして、この件の調査を行っていた、
FBI前長官ジェームズ・コミーさんの解任は、
操作妨害にあたるか否かです。

  「2016年の騒がしい日々、スティールが依頼
  されていた秘密の調査は、まさにマトリョーシカ
  のようだった。このロシア人形のように、
  最後に真実が現れるまで隠れた秘密を1つ1つ
  引っ張り出し、ドナルド・J・トランプに関わる
  ロシア政府の機密中の機密を暴くという
  危険な仕事である。調査結果はアメリカの
  諜報コミッティーを揺るがし、リチャード・
  ニクソン大統領とウォーターゲート事件の
  暗黒時代以降、類を見ない政治的な激震を
  引き起こすことになる。」

ここで登場するスティールさんとは、
トランプさんとロシアの関係について
情報を入手し、文書を作成したとされる、
英国情報機関MI6の元職員です。

本書は、このスティールさんとの接触から始め、
ロシアとアメリカで細かい取材を重ね、
疑惑の真相を解明していきます。

著者は、英ガーディアン紙海外特派員で、
作家のルーク・ハーディングさんです。

ガーディアン紙では、モスクワ支局長を
務めていたので、ロシアに独自の
ネットワークを持っている方です。

地道に取材を重ねたハーディングさんは、
ロシアがトランプに目をつけたのは、
2016年の米大統領選挙のかなり前から
であったことを知ります。

それは、なんと冷戦のさなか、
1980年代だったといいますから驚きです。

私たちにとってみると、トランプさんの
大統領就任は、降って湧いた出来事でしたが、
実は、ロシアが何十年も時間をかけて、
用意周到に準備したことだったのです。

そして本書では、ロシアからの資金の流れを
追いながら、癒着と共謀の実態を一歩ずつ
明らかにしていきます。

ロシアゲートの今後の展開は、まだ目が離せない
ところですが、本書は、ジャーナリスト魂で、
丹念に足を使って書いた400ページ超の力作。

複雑な人間関係がありますが、冒頭で本書に
登場する人物の写真付き解説が6ページ渡って
掲載されているので、理解を助けてくれます。

ちなみに、スティールさんの35ページの
報告書は、ネットで公開されています。

この本から何を活かすか?

私が本書を読んで思ったのは、やはり政治家は、
迂闊にツィートしてはいけないということ。

トランプさんは、何かにつけてツィートします。

ハーディングさんは、トランプさんのツィートを
手掛かりして、取材に当たりをつけています。

ツイッターは、その瞬間の出来事や感情を
切り取って投稿するもの。

しかし、それを後からつなぎ合わせると、
意外な事実が浮かび上がることもあるので、
政治家は注意しなければなりませんね。

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| 社会・国家・国際情勢 | 05:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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一流の頭脳

満足度★★★★
付箋数:26

私たちは、「運動」はしないより、
したほうがイイことを知っています。

しかし、それは認識の誤りだったようです。

運動しないほうがイイということではありません。

運動による効用を、あまりに低く見積もっている
という意味での認識誤りです。

運動をするのと、しないのでは、
実は、天と地ほどの差があるようです。

  「脳のなかでは絶えず新しい細胞が生まれ、
  互いにつながったり、離れたりしている。
  あなたが何かをするたびに、それどころか
  何かを考えるだけでも、脳は少しだけ変わる。
  たとえるなら、それは固まらない粘土の
  ようなものだろう。
  では、どうすればこの “粘土” を、
  あなたにとってベストな形に
  変えられるのだとうか。
  じつは身体を動かすほど、脳に影響をおよぼす
  ものはない。これが本書のテーマであり、
  とりわけ効果の高い身体の動かし方と
  そのメカニズムをお伝えすることが、
  この本のねらいだ。」

本書は、ウェーデンで大ベストセラーに
なった本の邦訳本。

著者は、スウェーデンのストックホルム出身の
精神科医、アンダース・ハンセンさんです。

ハンセンさんは、ノーベル生理学・医学賞を
選定する世界最高峰の研究機関、
カロリンスカ研究所でリサーチャーとして
活動し、脳研究の最前線に身を置く方。

本書では、カロリンスカ研究所の最新知見を
脳をアップグレードするための実践情報
として紹介します。

ハンセンさんは、科学的根拠のない話は、
できるだけ書かない方針をとっているため、
本書では、圧倒的な数のエビデンスが
示されています。

そのほとんどが、「運動」がもたらす
良い効果を示すものばかりです。

  ・集中力が増す
  ・老化を抑制する
  ・気持ちが晴れやかになる
  ・不安やストレスが減る
  ・やる気を起こす
  ・記憶力が向上する
  ・創造性が増す
  ・知能が高まる
  ・疲労が少ない身体にする
  ・認知症の発症率を減らす
  ・高血圧、高血糖を改善する

これらはすべて、科学的根拠で示されている
運動することによる効用です。

なぜ、こんなに多くのことが可能になるか
というと、その根底には脳の神経可塑性が
あるからです。

脳の構造と機能は変えることができます。

  「脳の可塑性の研究においては、
  身体を活発に動かすことほどに脳を
  変えられる、つまり神経回路に変化を
  与えられるものはないことがわかっている。」

多くの面で、運動以上の特効薬はないのです。

また、日本の読者にとっては、
運動に関する科学的根拠以外の記述として、
村上春樹さんの例が紹介されているのが、
嬉しいところでしょうか。

村上さんを世界に広く知られる日本人作家
として紹介し、2007年に出版された回顧録
走ることについて語るときに僕の語ること
に書かれている内容に触れています。

村上さんの創造力の源泉は、走ることを
中心とした、身体を動かすことであると。

本書は、寺山修司さんの本のタイトル、
書を捨てよ、町へ出よう』ありませんが、
「書を捨てよ、運動しよう」といった
気分にさせられます。

ただし、書を捨てる前に、この本だけは
読んでからにしたほうがいいと思います。

この本から何を活かすか?

では、どれだけ、何の運動するのがいいのか?

実際には、その人のコンディションによって、
適切な運動量は異なると思いますが、
本書では以下のような運動が推奨されています。

  「より高い効果を望むなら、最低30分の
  ウォーキングをしよう。
  脳のための最高のコンディションを保つ
  ためには、ランニングを週に3回、
  45分以上行うことが望ましい。
  重要なポイントは心拍数を増やすことだ。
  そして、有酸素運動を中心に行おう。」

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