活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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統計学が最強の学問である[数学編]

満足度★★★
付箋数:21

  「本書は “統計学と機械学習の専門的な勉強を
  はじめる前の数学的な基礎” を身につけることを
  ゴールとしています。そのために、中学生が学ぶ
  代数学の基礎からはじまり、理系の大学1、2年生
  が学ぶような線形代数や偏微分といったところ
  まで、統計学や機械学習でよく使う数学的な
  核の部分を学んできました。」

本書は累計48万部を超えるベストセラーに
なった『統計学が最強の学問である
シリーズの第4弾、「数学編」です。

数学を扱った「読み物」ではなく、
完全に「数学の教科書」です。

実際に手を動かして真剣に数学を勉強する
つもりがないなら、本書は無駄になります。

購入するかどうかは、一度書店で手にとって、
自分の目で見てから判断することを
オススメします。

統計学の教科書でもなく、統計学を深く学ぶ
前に身につけておくべき数学を「体系的」に
学ぶ本です。

この「体系的」というところがポイント。

著者の西内啓さんは、以前から統計学は、
現代人にとって「読み書きそろばん」の
「そろばん」にあたる重要なスキルであると
主張してきました。

しかし、これまで学校で教えられてきた
数学のカリキュラムは、最終的に
「理工系の専門家になるためのピラミッド」
を積み上げていくものでした。

その上、このピラミッドのほとんどは
完成せず、どこかの部分でつまずいたまま
放置されて、数学が苦手な大人が大量に
輩出されてきました。

つまり、本格的に「そろばん」を学ぶ前に
必要な数学知識が、現行のカリキュラムでは
身につくように組まれていないのです。

  「私が本書で提示する答えは、高校までの
  数学の内容を編み直し、大幅に削減した上で
   “統計学と機械学習を頂点とした数学教育の
  ピラミッド” を作ろうというものです。」

ちなみに、ここで統計学とセットで出てくる
「機械学習」とは、人工知能を実現するための
方法の1つで、人間が自然に行っている
学習能力と同様の機能をコンピュータで
実現しようとする技術です。

言い換えると、データから反復的に学習し、
そこに潜む特徴を見つけ出すことで、
人工知能とは切り離せない手法です。

これから進めていく人工知能の研究には、
統計学と機械学習はセットで必要になるため、
新たにそれを最終ゴールとしたカリキュラムの
見直しが求められたのです。

本書では、これまでの「エンジニアリング」
のための中等数学ピラミッドから、
「統計学と機械学習」のための中等数学
ピラミッドへ変えるため、大胆に内容を
カットまたは加えることをしています。

かなり読む人を選ぶ本ですし、
さらっと読んで終わりという種類の本では
ありません。

「数とは何か」というところから「微積分」
まで学ぶので、一定の覚悟をもって
取り組む必要があります。

よくビジネス書では、なるべく数式を
使わないように書かれた本がありますが、
本書はその真逆の数式だらけの本です。

これまで統計学だけを学ぼうとしていて、
本質的な部分がわからないと感じていた人には
いい本だと思います。

 第1章 統計学と機械学習につながる数学の基本
 第2章 統計学と機械学習につながる2次関数
 第3章 統計学と機械学習につながる
    二項定理、対数、三角関数
 第4章 統計学と機械学習のための
    Σ、ベクトル、行列
 第5章 統計学と機械学習のための微分・積分
 第6章 ディープラーニングを支える数学の力

この本から何を活かすか?

本書で数学の基礎を学んだ後に、
読むことを勧められているのが、同シリーズの
統計学が最強の学問である[実践編]』です。

この本では、ビジネスで統計学を使うために
必要な手法が解説されています。

統計的仮説検定、重回帰分析、ロジスティクス
回帰分析、因子分析とクラスター分析に絞って
その意義や使い方と、結果の解釈の仕方が
解説されています。

こちらを先に読んだ方にも、「数学編」で
学んだ後に、もう一度「実践編」を
読み返すことが推奨されていますね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 数学 | 05:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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それ、なんで流行ってるの? 隠れたニーズを見つけるインサイト思考

満足度★★★
付箋数:23

「マイルドヤンキー」、「さとり世代」、
「伊達マスク」、「女子力男子」、
「ママっ子男子」・・・

これらのキャッチーな言葉は、
実は同じ方が生み出した流行語です。

生み出したのは、博報堂ブランドデザイン
若者研究所リーダーの原田曜平さんです。

「ZIP」、「ひるおび」、「ホンマでっかTV」
にも出演しているマーケティングアナリスト。

「ホンマでっかTV」へ出演した際には、
ブラックマヨネーズの小杉竜一さんから、
同じ薄毛であることから「兄貴」と
呼ばれていますね。

原田さんは、自分が作った流行語や、
近年のヒット商品を分析した結果、
ある結論に達しました。

その結論とは、「ヒットしたモノはすべて
因数分解できる」ということでした。

  「ヒットしたモノには必ずある程度明確な
  理由や原因があり、成功因子で分解できる、
  ということです。裏返していえば、
  ヒットするモノを構成している成功因子を
  知ることができれば、ヒット商品や
  サービスを逆に生み出すことができる、
  ということにはかなりません。」

では、実際にヒットしたモノを因数分解すると、
そこには何か共通点はあるのでしょうか?

  「ヒットしているモノを因数分解すると、
  間違いなくそこには優れた強いインサイトが
  隠されています。」

インサイトとは、「消費者のツボ」や
「消費者の潜在ニーズ」と訳される言葉。

広告・マーケティング業界では、
「人を消費行動に駆り立てる要素」として
考えられる重要な概念です。

ある言葉が流行語になるのは、
誰もが言いたかったけれど、口から出て
こなかった言葉を、うまく言い当ててくれた
と感じるからです。

「そう、それ!」と思わず言ってしまう
ような言葉が流行語になります。

  「広告づくりという行為をシンプルに説明
  するなら、“ インサイトを表現化すること” 
  に尽きます。そのインサイトを導き出すのが
  マーケティングの仕事、表現するのが
  クリエイティブの仕事です。」

ですから、「伝え方」をあれこれ考える前に
本質であるインサイトをしっかり掘るべきだと
原田さんは言います。

インサイトが9割、伝え方は1割の割合に
なるくらい、インサイトは重要なのです。

本書は、「カープ女子」「双子コーデ」
「君の名は。」「うんこ漢字ドリル」など
様々なヒット商品から、ヒットの方程式を
探ります。

隠れたニーズを見つける「インサイト思考」が
できるようになるための本です。

インサイトは広告業界では古くからある
当たり前の概念ですが、まだ一般には
十分に理解されていません。

本書では、インサイトとは何かについて
わかりやすく解説します。

インサイトは広告業界だけでなく、
すべての業界において、ヒットを作るための
最も重要な鍵になっているのです。

  第1章 「マイルドヤンキー」「さとり世代」は
     なぜ流行語になったのか?
  第2章 ヒット商品に共通する、ひとつの法則
  第3章 クリエイティブ・ブリーフを
     作ってみよう
  第4章 インサイトを見つけるには
  第5章 若者のインサイトを探る

この本から何を活かすか?

インサイトはインタビューや調査によって、
見つけていきます。

原田さんは、その際に必要な4つの力を
挙げています。

  1. 違和感力
  2. 作家力
  3. 超受容力
  4. 記憶する意思

この中で注目したいのは「違和感力」です。

「気づく力」「疑い力」とも言い換える
ことができる力です。

相手が「何を言っているかではなくて、
なぜ言っているか」に注目するといいようです。

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| 広告・PR | 06:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「もう、できちゃったの!?」と周囲も驚く! 先まわり仕事術

満足度★★★
付箋数:24

本書は、ダイヤモンド社の逸見さんより
献本いただきました。ありがとうございます。

あなたの周りには、「もう、できちゃったの!?」
と驚くほど仕事の早い人はいないでしょうか?

また、みんな忙しそうにしているのに、
一人だけ余裕で仕事をしていて、しかも高い
成果を上げている人はいないでしょうか?

こういう人は、「いったい、いつ仕事を
やっているのだろう?」と不思議に思える
ものです。

実は、仕事が圧倒的に速くて、しかも質が
高い人が、共通でやっていることがあります。

それが本書で説明される「先まわり」です。

「先まわり」してやっているわけですから、
そのスピードに周囲は驚き、余裕をもって
高い成果を上げられるのは、当然のことです。

  「 “先まわり” には、仕事で成果を上げる
  ためのエッセンスがすべて詰まっている。

   “先まわり” はどんな仕事においても、
  効率的に、素早く仕事を進めるための、
  必須のスキルといっても過言ではない。」

本書は、アジア・ひと・しくみ研究所の
代表取締役の新井健一さんが、
外資系コンサル会社に勤務していた時代に
身につけ、まとめた「先まわり仕事術」を
解説する本です。

具体的には、仕事の結果に「先まわり」する
ために、次の6つのスキルを身につける方法
について説明します。

  1. 議事録
  2. 勉強法
  3. 部下力
  4. ミーティング力
  5. スケジュール力
  6. プロ思考

これらのスキル中で一番意外に思ったのは、
やはり「議事録」です。

「議事録なんて、新人や若手の仕事」と
思った人も多いのではないでしょうか。

しかし、新井さんは議事録について、
次のように考えます。

  「議事録がきちんと書けるなら、
  どこで何をしようとも成果が上がる」

いい議事録を作るには、自分がやるべき
仕事を理解していないといけません。

その上で、論理的ものごとを考えることができ、
かつ、伝えたいことを上手につたえることが
できなくては書けません。

実は、議事録は「仕事ができない素人」を
「できるビジネスパーソン」に鍛え上げる
最高のトレーニングツールなのです。

いい議事録が書けるようになれば、
「まとめる力」「社内・業界用語を理解する力」
「資料を読む力」「問題解決力」の4つの力を
同時に身につけることができるのです。

この4つの力で、「本当にそこまでできるの?」
と思うのが「問題解決力」でしょう。

なぜ、議事録で「問題解決力」を身につける
ことができるのか?

それは議事録の作成過程が、問題解決の
プロセスそのものだからです。

 ・会議の目的を理解している → 現状把握
 ・会議のポイントを書き起こせる → 問題整理
 ・会議の結論がどうなったか、
  次に何をするかが分かる → 問題解決

従って、いい議事録が書ければ、問題解決力が
身につき、いい仕事もできるようになるのです。

本書では、議事録から始まる「先まわり」に
必要な6つのスキルの身につけ方を丁寧に解説。

「先まわり」で仕事をやっていけば、
すべてがいいサイクルで回り出します。

これまで、なかなか成果が上がらないと
悩んでいた人ほど効果がある仕事術だと思います。

この本から何を活かすか?

本書で、「議事録」と同じくらい重要と
位置付けているのが知識のインプットである
「勉強法」のスキルです。

ここでは超効率的な勉強法として、
「3冊同時読み」が推奨されています。

これは、同じ分野の本を同時に3冊読むと、
重要な部分は共通して書かれているので、
その部分に的を絞って読むと、最速で必要な
知識を身につけられるというもの。

「3冊同時読み」は、新井さんが色々試した
インプット方法の中では、効率性、
コストパフォーマンのどれをとっても
最も優れた方法だったようです。

この方法は、すぐに試してみたいと思いました。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 05:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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炎の牛肉教室!

満足度★★★★
付箋数:26

  「多くの人は意外なほど、牛肉のことを
  識らない。または誤解している。
  そう言うと驚く人もいるだろう。
  しかし、これから僕が書いていくことを
  読めば “なるほど!” と思えるはずだ。
  まずは、ふだん食べている身近な牛肉に
  ついて、 “当たり前” と思っていることが、
  実はそうではなかったのだと驚いて
  いただこう。」

本書は、牛肉をもっと面白く、
そして美味しく味わうための本です。

著者は、農畜産物流通コンサルタントで
農と食のジャーナリストの山本謙治さん。

本書では、生き物としての牛がわからなければ、
牛肉を理解することができないとして、
まずは、日本で飼育されている牛のことから
始めて、私たちの様々な誤解を解いていきます。

最初に山本さんが、私たちに投げかけるのは、
「あなたは、自分の好きな牛肉の “品種” を
知っていますか?」という問です。

実は、私たちがよく耳にする「松阪牛」や
「飛騨牛」といった名称はブランド名であって、
牛肉の品種ではありません。

牛肉は大きく分けると、肉にする「肉用種」と
乳を絞るための「乳用種」に分けられます。

そして、私たちが高いお金を払うことを
厭わない「和牛」にも4種類あります。

「黒毛和種」「褐毛和種」「日本短角種」
「無角和種」の4品種をまとめて和牛と
呼びます。

この黒毛和種が、いわゆる「黒毛和牛」ですが、
「黒毛和牛=高級」となった背景には、
牛肉の輸入自由化から、日本の畜産を守ろう
とする思惑がありました。

  「欧米で生産される肉のほとんどが赤身中心
  の肉である。ならば日本の牛の基準を霜降り
  度合いを重視するものにしてしまおう。
  そうすれば、黒毛和牛に勝てる霜降りを
  もつ輸入肉などないのだから、多くの日本の
  牛肉農家を守ることができる。」

そして、山本さんは、私たちが思い込んでいる
「A5の牛肉=美味しい」という常識を覆します。

「A5」という格付けが、日本の牛肉において、
最高級であることは間違いありません。

しかし、それは「美味しさ」を表す指標では
ないようです。

「A5」というのは、歩留まりが「A」で、
肉質が「5」という牛肉の格付けです。

歩留まりはA・B・Cの3段階で、1頭から取れる
量が最も多い評価がAとなります。

肉質は、脂肪交雑、肉の色沢などの総合的な
判断で5段階で評価されます。

この中で最も重視されるのが、脂肪交雑で、
「サシが入っている」割合を評価する、
いわゆる霜降り度合いです。

肉質が「5」は、霜降り度合いが
最高に高い評価です。

しかし、ここで重要なのが、サシの多さが、
美味しさにつながるわけではないということ。

逆にサシが多くなりすぎると、うま味成分である
蛋白質に由来する遊離アミノ酸が減ってしまい、
美味しくなくなってしまいます。

もちろん、A5の肉の中にも美味しいものが
ありますが、A5だからといって美味しいとは
限らないようです。

  「食肉関係者が集まる懇談会などでA5の肉が
  供されると、そこにいる誰もが、 “おおっ、
  いいサシだね!”  “小ザシがみごとだね!” 
  と評価するのだが・・・それを喜んで
  口にする人をあまり見かけない。
  それどころか “食べるならA3くらいが
  いいよね” という人のほうが体感的に多い。」

本書の巻末には、本当に美味しい牛肉を
販売していたり、食べられるお店のリストが
掲載されています。

本書には、薄っぺらなブランド志向はなく、
山本さんの牛肉愛が溢れています。

本当に肉好きなら絶対に読んでおきたい
必読書だと思います。

この本から何を活かすか?

本書には、牛肉の味を決める「方程式」が
示されていました。

  (牛の品種×餌×育て方)×成熟=牛の肉の味

スーパーマーケットに並ぶ牛肉が、
あまり美味しくないのは、最後の「成熟」に
問題があるからのようです。

スーパーでは、見た目の鮮やかさを気にするので、
成熟期間を長くとらないのが一般的だから。

スーパーより、路面店として個人経営している
老舗の精肉店の方が、しっかり肉を成熟させて
販売していることが多いようです。

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| 科学・生活 | 06:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ペンローズのねじれた四次元〈増補新版〉

満足度★★★
付箋数:23

  「相対論と量子論の申し子が “スピノール” 
  とよばれる奇妙な数学的(かつ物理的)物体
  である。おおまかには、スピンの1/2の
  スピノールが2つ合わさるとスピン1の光子に
  なるため、スピノールは、光の “平方根” 
  だということができる。これは、大きさが
  ゼロ(!)のベクトルの平方根である。
  このスピノールをたくさん集めてネットワーク
  にした “ペンローズのスピン網” が、現実の
  時空構造と酷似していることがわかり、
   “時空はスピンから生まれたのではないか” 
  という推測が生まれた。この推測を推し進めて
  数学的に厳密なものにしたのが、いわゆる
   “ツイスター” というしろもの。
  ツイスターは光の平方根であるだけでなく、
  それを渦巻きのようにねじってあるために、
  英語でねじった(twist)もの(-or)と
  命名された。」

量子的なスピンを組み合わせ論的に
つなぎ合わせると、時空が生まれるという
考えを「スピンネットワーク」と言います。

これを提唱したのが、現代物理学の奇才とも
呼ばれるロジャー・ペンローズさんです。

スピンネットワークのアイディアは、
後に量子重力理論の1候補である
ループ量子重力理論に取り込まれました。

本書は、ロジャー・ペンローズさんの宇宙論を
わかりやすく解説した本です。

ペンローズさんの業績で最も重要とされるのは、
一般相対性理論の「特異点定理」を証明した
ことです。

特異点定理とは、ブラック・ホールには、
必ず「特異点」が存在するということを
証明した定理です。

ペンローズさんは、この業績によって、
スティーヴン・ホーキングさんと共に、
1988年のウォルフ賞を受賞しました。

また、ペンローズさんは、建築不可能な構造物
を描いた画家、マウリッツ・エッシャーさん
にも影響を与えたことで知られています。

有名な「上昇と下降」のリトグラフの
アイディアは、まだ幼かったペンローズさんが、
遺伝学者の父親とともに、エッシャーさんに
教えたのです。

ペンローズさんのアイディアは、不可能図形の
「ペンローズの三角形」として有名です。

さて、サイエンスライターの竹内薫さんが、
そんなペンローズさんの様々な業績を紹介
したのが、『ペンローズのねじれた四次元』です。

1999年に出版されたこの本は、竹内さんの
ブルーバックスでのデビュー作でした。

約20年も前の本なので、絶版していましたが、
今回、共形循環宇宙論(CCC)の要点を
第6章として加え、増補新版として刊行した
のが本書です。

このCCCについては、ペンローズさん自身が
宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか
として執筆していて、こちらの翻訳も
竹内さんが担当しています。

  「ビッグバンから始まり、現在から未来に
  いたる指数関数的な宇宙の膨張を経て、
  無数のブラックホールが生成・消滅した
  宇宙の終焉は、新たなビッグバンへと
  つながって、ひたすら循環していく。」

第6章の追加がなくてもペンローズさんの業績は
かなり興味深いので、本書への復刻のニーズが
あっても不思議ではありません。

今ではサイエンスライターの大御所となった
竹内さんの初々しさも垣間見える本です。

  第1章 あるけど見えないローレンツ収縮
  第2章 ブラックホールと特異点
  第3章 シュレーディンガーの猫
  第4章 ツイスターの世界
  第5章 ゆがんだ四次元
  第6章 ペンローズの「とんでもない」宇宙観

この本から何を活かすか?

ペンローズが考案した、二種類の菱形を
非周期的に敷き詰めた「ペンローズタイル」
という図形。

この図形は自然界の結晶としては存在しないと
考えられていましたが、1984年に準結晶として
発見されました。

準結晶とは、完全に規則正しい結晶と
無秩序なガラスの中間の物質です。

決まった方向に周期的に構造が繰り返す
のではないにもかかわらず、対称性を持った
不思議な図形です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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