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あたらしい戦略の教科書

あたらしい戦略の教科書
あたらしい戦略の教科書
(2008/07/15)
酒井 穣 商品詳細を見る

満足度★★★★

著者の酒井穣さんは本書について、

  「戦略実行という“現場の観点”から逆算して構築された戦略の実務書」

と説明しています。

一般に戦略は、経営者の視点=トップダウンから語られる場合が多いですが、
本書は現場の観点=ボトムアップ的な方法を重視しています。

また私が、本書に「あたらしさ」を感じた部分は、
戦略を“静的”なものではなく、“動的”なものとして
捉えている点です。

酒井さんの示す戦略のイメージモデルは、いたってシンプル。

  「戦略とは、現在地(現状)と目的地(目標)を結ぶルート」

このモデルから分かるのは、3つの要素の従属関係です。

つまり、現在地と目的地が変われば、最適ルート(戦略)も
変わるということ。

これを酒井さんは「戦略とは、現在地と目的地を両親とする子供」
とも表現しています。

そして、現在地は刻々と変化し、
目的地も、現在地に依存した不確実な未来でもあるので、
最適ルートもそれに伴って変化する。

このあたりの捉え方が、私には非常に面白く感じました。

本書は、あえてフレームワークを羅列せず、シンプルなモデルに沿って、
最適な戦略の策定とその実行に焦点を合わせて説明されているので、
世に溢れる戦略関係の書籍とは、けっこう違った印象を受けます。

はじめての課長の教科書」の記事で、
酒井さんからコメントを頂いたからという訳ではありませんが、
本書は、どの説明もスーッと腹に落ちる感じがしました。

課長の教科書も良かったのですが、
個人的には、こちらの本の方が私は好きです。

この本から何を活かすか?

本書のコラムの中で、戦略の立案力を養うための、
簡単なエクササイズが紹介されたいました。

“何の関係もなさそうな2つの事象について、その共通点を探す”
というものです。

酒井さんからの出題例は、

  「メガネとウサギの共通点を見つけなさい」

これなら、いつでもどこでも、自分で問題を作って、
エクササイズができそうです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.  

| ビジネス書とか | 06:53 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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ビジネスマンのための「解決力」養成講座

ビジネスマンのための「解決力」養成講座 (ディスカヴァー携書 (025))
ビジネスマンのための「解決力」養成講座 (ディスカヴァー携書 (025))
(2008/06/15)
小宮 一慶 商品詳細を見る

満足度★★★

小宮一慶さんの、「ビジネスマン養成講座」シリーズ第3弾です。
(第1弾「発見力」、第2弾「数字力」)

このシリーズ、テーマが一応独立していながらも、
微妙に重なっていて、一冊読むと、つい次も読んでしまいます。

また、先日読んだ勝間和代さんの
ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力」も
似たようなテーマを扱っていましたが、
勝間さんの本をフルコース料理とすると、本書は単品料理。

気軽にとっつき易いのはこちらですから、本書で概要を学んでから、
勝間さんの本に進むのも、一つの手かもしれません。

さて、本書は「解決力」というテーマを、

  1. 問題の特定
  2. 解決策の策定
  3. 解決策の実行

という3つのステップで、ツールの使い方も交えて解説しています。

冒頭で、「あなたが、ある文具メーカーの社長になったらどうする?」
という問題解決力を試すケースが示されていますので、
私は、ここでグッと本書に引き込まれていきました。

最終章で、解決力を高める5つの習慣として、

  習慣1  「なぜ?」、「ほんとうに?」、「それから?」を繰り返す
  習慣2 常識を働かせる
  習慣3 常識を疑う
  習慣4 常に考える
  習慣5 最後は価値観に基づく直感

が紹介されていましたが、私には4番目の「常に考える」が
ちょっとハードルが高いと感じました。

私は、気をつけないと、脳が停止してしまいそうな生活
をしていますから、強制的に「常に考える」仕組が必要と
感じました。

この本から何を活かすか?

  「最強の問題解決とは、そもそも解決すべき問題を少なくすること」

そのために、小宮さんは“問題の芽を早く摘む”ことが大切であると
説明しています。

しかし実際には、それがなかなか難しい。

それは、芽の段階では小さくて見過ごしてしまったり、仮に発見しても、
その芽が成長して問題になると、想像できなかったりするからでしょう。

個人的には、問題を芽の段階で発見する確率を高めるには、
シンプルな組織、シンプルなシステムにすることが重要と考えます。

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| ビジネス書とか | 10:33 | comments:0 | trackbacks:3 | TOP↑

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勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力

勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践
勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践
(2008/06/15)
勝間 和代 商品詳細を見る

満足度★★★★

あえて、シリーズとなっている「10倍アップ」のタイトルをつけず、
他の本と装丁も変えた、勝間和代さんの意欲作です。

まず、“まえがき”で、他の勝間さんの本とのポジショニングが
明確にされています。

 ・「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」 → 具体的なアウトプット中心
 ・「効率が10倍アップする新・知的生産術」 → ITを活用した情報処理中心
 ・本書 → 考え方のプロセスに着目し、自分の頭で考える部分を掘り下げる

また、「ぜひ、感想や要望を、これからも引き続き、
ブログやメール、Amazonやmixiの書評でいただけると幸いです。」
とズバリ書いているところが、いかにも勝間さんらしい感じがします。

さて、本書の内容ですが、
「すべての思考はフレームワークから始まる」ということで、
最初に「フレームワーク力」について説明した後、
「論理思考力」、「水平思考力」、「視覚化力」、「数字力」、
「言語力」、「知的体力」、「偶然力」の7つの力について、
それぞれ、基本となる3つのテクニックと、身につけるための4つの実践法が
示されています。

これは、どの勝間さんの本にも共通して言えることですが、
本書も理路整然と考え方が語られ、何を実践したらよいかが明快に書かれています。

その中で、論理思考力をつけるために、“論理パズル”を解くことを
勧めていたのが、パズル好きの私としては、素直に嬉しかったですね。

私個人としては、本ではありませんが、
ラミィキューブ」というゲームもオススメです。特に子供のいる方には。

あと、知的体力をつけるための実践方法として紹介されていた、
ブレインジムの体操」は、私もやってみようと思いました。

本書の“あとがき”で、
「天才名人と呼ばれた将棋の棋士の方が、
年をとっていくにつれ、昔ほど抜きん出た名人ではなくなるのは、
周りがその名人に追いついていくから」
との説明がありました。

しかし、現在、抜きん出ていて、更に精進を続ける勝間さんに、
私たちが追いつくには、想像を絶する努力が必要であることは
間違いなさそうです。

【参考】
勝間さんが本書で推薦書として挙げ、当ブログで記事にした本
  ・地頭力を鍛える
  ・まぐれ
  ・ビジネスマンのための「数字力」養成講座

この本から何を活かすか?

勝間さんが、本書で取り上げた「論理パズル」について、
ご存じない方もいるかもしれませんので、ちょっと説明を。

基本的には、論理思考と推理力を駆使して、ただ一つの正解を探り当てる
パズルですが、実際の例題を見てもらった方が、早いですね。

  ハンク、ジョン、キャシー、メアリーの4人が3科目で成績を競い合いました。
  4人の成績を合計するとAが3つ、Bが3つ、Cが3つ、Dが3つでした。
  4人の誰もが、3科目で3種類の(バラバラの)成績を取りました。

  以下の手掛かりから、4人の成績を特定してください。

  1.ハンクとジョンのうち、1人にはCがあるが、もう1人にはCがない。
  2.ハンクとジョンのいずれも、CとDをともにとることはなかった。
  3.キャシーの成績の中にはBがある。
  4.ジョンとキャシーのうち、1人にはDがあるが、もう1人にはDはない。

論理パズル101」の入門編からの出題です。

答えは、「Lead More・続きを読む」に。

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いま、すぐはじめる地頭力

いま、すぐはじめる地頭力
いま、すぐはじめる地頭力
(2008/06/11)
細谷 功 商品詳細を見る

満足度★★★

もし、あなたの上司が、
“何も教えてくれず、明確な指示も出さず、ものわかりが悪く、
部下の失敗の責任を負わない”タイプなら、ラッキーです。

この手の上司は、あなたの「地頭力(ジアタマリョク)」を鍛えるという
意味では、最も良い上司として本書で説明されています。

前著「地頭力を鍛える」で、
ちょっとした地頭力ブームを巻き起こした細谷功さん。

今回は、より平易に、より日常生活に重点を置き、
イラストも交えながら、地頭力のトレーニング方法を解説しています。

ちなみに、地頭力とは、
私のイメージでは、論理的思考能力に突貫力をプラスしたようなものですが、
本書では「仕事や人生の問題をスピィーディーに解決し、
さらには新しいものを創造することができる“考える力”」と定義されています。

本書で強調されているコンセプトは、「離れて考える」というイメージ。

  ・「向こう側に」離れる (仮説思考)
  ・「上空に」離れる (フレームワーク思考)
  ・「対象物から」離れる (抽象化思考)

この3つのコンセプトからも明らかなように、
本書は、より一般的な思考力を解説する本に近づいた印象です。

あと、本書で紹介されているフェルミ推定問題は、
例題(日本全国の美容室の軒数を推定)以外に、次の1問だけでした。

  「日本全国にガソリンスタンドが何軒あるか?」
  (制限時間3分、紙と筆記用具以外は使用不可)

この問題については、本書に解答例は出ていないようですので、
私の計算過程を、この記事の「Lead More・続きを読む」に書いておきます。
興味のある方は、どうぞ。

また、前作の反響が大きかったのか、
本書の最終章は、地頭力に関するQ&Aになっています。

中でも、「地頭力を鍛えるデメリット」として、
性格が悪くなる・人に嫌われる・悩みが増える・飽きっぽくなる・・・
などの“場合がある”ことについて、
細谷さんが言及しているのは、なかなか面白かったですね。

この本から何を活かすか?

本書は冒頭で、「思考停止度チェック」、「仮説思考力チェック」、
「フレームワーク思考力チェック」、「抽象化思考力チェック」の
4つのミニテストで簡単に自己診断するところから始まります。

それでは、この中から代表して「思考停止度チェック」を紹介しましょう。

次の質問に該当するYesの個数を数えてください。

  1. 毎日の行動パターンが決まっている
  2. 上司や先輩に言われたとおりにしている
  3. この24時間以内に一度も「なぜ?」と思わなかった
  4. 講義や講演を聞いて質問したことがない
  5. クイズや問題集をやるとすぐに答えを見る
  6. 「ブランド品」であれば間違いないと思っている
  7. 「どれが大事?」と聞かれると「すべて」と答えることが多い
  8. 気がつくと一人でしゃべっていることがある
  9. 自分の経験から判断することが多い
  10. 昔話をよくする

こちらの診断結果も「Lead More・続きを読む」で。

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仕事は5年でやめなさい。

仕事は5年でやめなさい。
仕事は5年でやめなさい。
(2008/05)
松田 公太 商品詳細を見る

満足度★★★

タイトルには、「仕事は5年でやめなさい」と書かれていますが、
もちろん本当に辞めることを勧めているわけではありません。

「5年単位」で目標を持って成長しようというのが本書の趣旨です。

著者は、タリーズ・ジャパンを日本で展開した松田公太さん。

5年という単位は、松田さんの経験則ですから、
人によって3年でも、6年でも、多少柔軟に変えてもいいようです。

大切なのは、本当に辞めなくても「5年で辞める」という視点で、
はっきりと期限を区切ること。

これによって、「とにかく、その期間は学べることは全て学ぼう」
と腹を括って、全力投球できる体制を築くことができます。

「どうせ辞めるんだから・・・」と思って働くのとは、
対極にある考え方で、いろいろなことを吸収しながら急成長できます。

また、本書では、リアルな「自分未来史」を書いて、
人生の残り時間を目に焼くつけることを推奨しています。

松田さんの設定した、自分の推定死亡年齢は“50歳”。

ということは、残り10年しかありません。
松田さんなら、この10年間も猛スピードで駆け抜けることでしょう。

私は、2008.06.20の記事で89歳まで生きられると判定されましたが、
あと48年も残っていると、ゆっくり構えるのではなく、
推定死亡年齢を60歳くらいに設定して、
人生の密度を高めた方が良いのかもしれません。

本書は、松田さんの仕事や人生に対する考え方が綴られている点では、
過去の著作と大きな差はありません。

違う点は、松田さんの置かれている環境と今後5年の目標です。

そして本書は、

  「5年後、どんな形で皆さんにまた次の目標をお伝えできるか、
  今から楽しみでなりません。」

と締めくくられています。

これは、5年後に再び著者と読者として対峙する時までの、
「どちらが成長できるか?」というゲームの宣言ではないでしょうか。

この本から何を活かすか?

私は、タリーズコーヒーをあまり利用していないので、
注文した後、商品名をコールする前に
「コン・パッショーネ」とか「コン・アモーレ」という言葉が
付け加えられているのを知りませんでした。

イタリア語で、「情熱を込めて」と「愛を込めて」という意味のようです。

なんで、イタリア語なんでしょうか?
日本語だと、かっこ悪い?照れくさい?

お客さんに伝わりにくいような気もしますが・・・

今日は、実際にタリーズに寄ってみようと思います。

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| ビジネス書とか | 10:08 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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