2010.10.27 Wed
宇宙は何でできているのか

宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)
(2010/09/28)
村山 斉 商品詳細を見る
満足度★★★
付箋数:26
「万物は原子からできている」
昔、理科の授業でそう習いましたが、
今の常識は、違うようです。
宇宙にあるすべての星を集めても、
その割合は宇宙全体のわずか0.5%。
また、2002年に小柴昌俊さんがノーベル物理学賞を
受賞したことでよく耳にするようになったニュートリノも
星と同じ程度の量だけ存在します。
その他にも原子からできている物質には
銀河に漂うガスなどもあります。
しかし、星、ニュートリノ、ガスなど
宇宙にある原子をすべてかき集めても
宇宙全体のエネルギーからすると、4.4%にしかならないそうです。
宇宙の残り約96%は、いったい何でできているのか?
実は、詳しくはまだ分かっていません。
しかし、その正体不明の物質には名前がついていて、
その一つが「暗黒物質(ダークマター)」と呼ばれています。
暗黒物質は、太陽系を天の川銀河に留めておく重力の源。
暗黒物質がなければ、太陽系や銀河系自体も成立せず、
私たちも存在しなかったそうです。
しかし、この暗黒物質も宇宙に占める割合は約23%。
100%-(4%+23%)=73%で、暗黒物質を除いても、
宇宙にはあと73%のエネルギーが存在します。
この宇宙全体の中で圧倒的な割合を占めるのが、
「暗黒エネルギー(ダークエネルギー)」。
これは物質の常識に反し、宇宙という「箱」が
いくら大きくなっても、その密度が薄まることはないそうです。
こういった、宇宙についての新しい事実が分かったのが
ここ10年くらいのこと。
と言っても、実際のところ暗黒物質も暗黒エネルギーも
まだまだその正体は不明。
まさに、新しい事実がわかれば、
次の新たな謎が出現する状態ですね。
本書では、21世紀に入ってからの新常識を含め、
何が分かり、何が分かっていないのかを
分かりやすく解説しています。
著者は東京大学数物連携宇宙研究機構長の村山斉さん。
親しみやすい語り口で、イメージしやすい説明なので、
今後の作品も期待できそうです。
この本から何を活かすか? 以前、「Mad Science」の記事で文部科学省の
「一家に1枚」シリーズを紹介しました。
その記事で書いた通り、我が家のトイレには、
「一家に1枚 周期表」と「一家に1枚 宇宙図」を貼っています。
これが、すこぶる好評で、うちに遊びに来た人には、
「これイイね、どこで買ったの?」と聞かれます。
以下のサイトからダウンロードできます。
・一家に1枚 周期表
・一家に1枚 宇宙図
ちなみに、我が家ではプリンターのポスター印刷機能を使って、
A4用紙4枚を貼りあわせたA2サイズで掲示しています。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
| 科学・生活 | 09:20 | comments:1 | trackbacks:2 | TOP↑









こんばんは。お久しぶりです。
宇宙に関しては一般人には理解できない事が多いですけど、なぜか気になってしょうがないんですよね。
| タカダヨシヒコ | 2010/10/27 23:01 | URL | ≫ EDIT