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採用は2秒で決まる!

マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選3 採用は2秒で決まる! 直感はどこまでアテになるか? (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選)
マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選3 採用は2秒で決まる! 直感はどこまでアテになるか? (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選)
(2010/09/10)
マルコム・グラッドウェル 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

「天才」と聞くと世間一般では、若いころから活躍した
早熟型の才能をイメージします。

最近では、石川遼さんがそのイメージ。

そして、「遅咲きの人間」に対しては、
人生の後半になってから世間によって見出されたと考えがち。

こちらは、Britain's Got Talentで37歳にして世に出た
ポール・ポッツさんや、47歳で注目されたスーザン・ボイルさんが
その例に当てはまります。

本当に、大器晩成型の人間は、
不幸にして世間に認められるタイミングが遅かっただけなのか?

本書の最初のコラムでは、
大器晩成型は、試行錯誤によって才能が実を結ぶまでに、
長い年月が必要だったと指摘します。

つまり、早熟型とは違い、若いころには本当に下手だったと。

  「探求はしない。発見するのだ」

こう語ったのはパブロ・ピカソさん。

一方、ポール・セザンヌさんは次のように語ります。

  「私は絵画を探求する」

ピカソさんは、若いころから鮮烈な輝きを放った早熟の天才。
20台半ばに描いた絵は、60代に描いた絵の
4倍の値がついているそうです。

一方、セザンヌさんは、大器晩成型の遅咲きの天才。
ピカソさんとは逆に、60代半ばに描いた絵は、
若いころに描いた絵の15倍もの値がついているそうです。

本書では、この2人の天才画家を比較することで、
「大器晩成」の遅咲き人間について考察し、
世間の持つイメージとは、ちょっと違う視点を与えます。

そして、遅咲き人が開花するには、
本人の絶え間ない努力はもちろんですが、
長く苦しい時期を耐え抜き、才能が本物のレベルに達するまで、
そばにいて支えてくれる人間が必要だとも。

本書は、マルコム・グラッドウェルさんのコラム傑作選で、
ケチャップの謎」、「失敗の技術」に続く第3弾。

ここで紹介したコラム以外に5編を収録。

・「誰がこの仕事に向いているか」わからないときの雇い方
・FBIプロファイラーは霊媒師か?
・マッキンゼー思想を反映させたエンロン社の破綻

など興味深いコラムが収録されています。

個人的には、3冊の中では本書が一番面白く感じました。

テーマもさることながら、ひょっとすると、
訳者の勝間和代さんの翻訳者としてのウデが、
後半に行くほど上がったからかもしれません。

この本から何を活かすか?

それでは本書のコラムも、グラッドウェルさんのサイトに
掲載されている原文へのリンクを張っておきます。

・第14章 大器晩成 Late Bloomers
・第15章 成功しそうな人 Most Likely to Succeed
・第16章 危険なプロファイリング Dangerous Minds
・第17章 “才能”という神話 The Talent Myth
・第18章 採用は2秒で決まる! The New-Boy Network
・第19章 トラブルメーカー Troublemakers

本書を読んで気に入ったコラムは、
原文でも読んでみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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