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ikadoku

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群れのルール

2010年10月07日
科学・生活 0
群れのルール 群衆の叡智を賢く活用する方法
群れのルール 群衆の叡智を賢く活用する方法
(2010/07/16)
ピーター・ミラー 商品詳細を見る
 
満足度★★★★
付箋数:31

独自の路線で世界最大級の航空会社に成長した
米国サウスウエスト航空は、数年前、
「自由座席制」という長年の伝統を捨てるかどうかの
判断に迫られていました。

業界の常識に逆らい採用してきた「自由座席制」に対して、
ビジネス客を中心に不満の声が大きくなってきたからです。

こだわりを持って続けてきた自由座席制をやめ、
他の航空会社と同じように指定座席制を採用すべきなのか?

仮に、指定座席制にすると搭乗にかかる時間は短縮されるのか?

この問題を解決するために、サウスウエスト航空のアナリスト
ダグ・ローソンさんはコンピュータでシミュレーションし、
どちらの座席制の搭乗時間が短いかを検証しました。

このシミュレーションでローソンさんは、
ある生き物の行動特性を参考にしました。

その生き物とは、「アリ」。

すべての固体が窮屈な場所で、他者と相互作用しながらうごめき、
席を確保する仕事を行なうのが、アリの行動に類似しているから。

結果、サウスウエスト航空は自由座席制の継続を決定。
アリによって伝統は守られました。

  「アリやミツバチやシロアリが、人間の知らないことを
  知っているなんてことがありえるのか?」

こんな疑問に答えるべく、本書の著者ピーター・ミラーさんは
「賢い群れ」の行動の秘密に迫ります。

更に本書では、集団行動する生き物の特性を
解説するだけでなく、実社会での応用例も挙げつつ、
私たちが「賢い群れの原理」を使うためのヒントを示します。

本書で自然界の群れが示してくれる教訓は2つ。

一つは、賢明な集団として協力すれば、私たちも
状況の不確実性、複雑性、変化の影響を抑えられるということ。

もう一つは、集団に所属していても、
個性を封印する必要はないということ。

ネットワーク社会になり、クラウドやWikiが
注目されるようになっていますから、今後ますます、
私たちが「賢い群れの原理」を学ぶ必要性が出てくるかもしれません。

この本から何を活かすか?

バッタの群れと、アリ、ハチ、シロアリの群れでは、
明らかに行動が違うようです。

アリ、ハチ、シロアリは、群れに貢献しようとする
固体の本能によって自己組織化が起こるそうです。

一方、バッタの群れは仲間と協力することはありません。

バッタが集団で行動する根源にあるのは、「共食いへの恐怖」。

すきあらば目の前のバッタを食おうとしつつ、
背後のバッタには食われまいとしていることから、
暴走するバッタの群れが発生するそうです。

これは、人間のバブル時の狂信的な行動や、
パニック時の心理に共通しているところがありますね。

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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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