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最強企業のつくり方

殿様経営の日本+皇帝経営の韓国=最強企業のつくり方殿様経営の日本+皇帝経営の韓国=最強企業のつくり方
(2010/09/15)
金顕哲 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:30

ユナイテッド・ブックスさんより献本いただきました。
ありがとうございます。

  1992年、バルセロナ・オリンピックに参加することになった
  韓国の男子マラソン選手、ファン・ヨンジョさんは、
  伝統的にマラソンが強かった日本の強化合宿に
  何度も参加していたそうです。

  それは、韓国ではマラソンがあまり盛んではなく、
  トレーニングノウハウの蓄積がなかったから。

  オリンピック当日、ファン選手は練習で馴染みのある
  日本の森下広一選手についていき、上位にくい込む戦略をとりました。

  序盤でアフリカ勢が抜け出しましたが、
  森下選手は自分のペースを守り、
  ファン選手もそれに歩調を合わせます。

  レース中盤で飛び出していたアフリカ勢は、
  徐々に先頭グループに吸収され、次々と脱落します。

  35キロ地点では、体力を温存していた森下選手とファン選手の
  2人が残り、37キロ地点のモンジュイックの丘にさしかかります。

  丘を登っているときに、ファン選手がふと、森下選手を見ると、
  意外にも呼吸が荒く、かなり疲労している様子がわかりました。

  森下選手について行くことだけを考えていたファン選手は、
  試しに丘を下る時にスパートをしかけました。

  すると、森下選手は全くついていけず、
  この丘でレースの勝負は決まり、
  ファン選手は見事、金メダルを獲得しました。

これは、本書で紹介されていたエピソードですが、
まさに、今の日本企業(森下選手)と韓国企業(ファン選手)
の関係を象徴している感じがしますね。

本書は、日韓両方の企業に精通する
キム・チョンヒルさんによる日韓企業比較論。

日本の電機9社(パナ、ソニー、東芝、日立など)の収益が、
韓国サムスン電子1社の収益に遥か遠く及ばないことなどが
話題になっています。

私は、本書を読む前は、企業の実力よりも
圧倒的に円高とウォン安という、2国間の通貨政策の違いが
現れたものだという認識でした。

しかし、本書を読んでみると、それ以外にも
韓国の企業が世界のマーケットでシェアを伸ばしている
理由があることが分かりました。

単に日本企業の特徴はこうであるとか、
世界から比べると韓国企業はこうであるという書き方ではなく、
日韓の企業比較をして、コントラストを鮮明にしているので、
非常に分かりやすい内容になっています。

巻末には、キムさんと野中郁次郎さんの対談も掲載。

この本から何を活かすか?

  海外マーケット志向が強い韓国企業、
  国内マーケット志向が強い日本企業

どちらが良いとか悪いとか言うわけではありませんが、
韓国は、生きるために海外に出るという志向が強いようですね。

アメリカの大学への海外留学生数でも、
インド10万人、中国9万人に続き、韓国は7万人。

一方、日本人留学生は2万人しかいないそうです。

この学生が企業に就職してからも、
ソニーでは、管理職への昇進基準がTOEIC650点以上
であるのに対し、サムスンではTOEIC800点では、
応募のエントリーさえできないという差になっています。

今後、国際化が進む中では、
更に日韓の差がつく可能性さえありますね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経営・戦略 | 07:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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