活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

子育ての経済学

子育ての経済学 ビジネススクールの講義でいちばん受けた話
子育ての経済学 ビジネススクールの講義でいちばん受けた話
(2010/08/05)
ジョシュア・ガンズ 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:25

ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院の経済学教授
シェイン・グリーンスティンさんは、
親になると「4つの損失」が伴うと述べています。

  第一子を持つと、時間を失う。
  第二子を持つと、カネを失う。
  第三子を持つと、理想を失う。
  第四子を持つと、書斎を失う。

それだけ、大きな損失を伴う子育てを、
経済学的思考を磨くチャンスとして活かすのが本書。

子どもに経済学を教える本ではありません。

著者のジョシュア・ガンズさんはメルボルン大学経営大学院教授。

自らの3人の子ども、出産3ヵ月前から8歳までの
子育ての過程で遭遇した出来事を、生きた教材にしています。

子どもは、きわめて経済合理的に行動する生き物。

本書では、その子どもを相手に、
経済学者の視点で子育てが描かれています。

出産する、寝かせる、トイレをさせる、世話をする、
しかる、分け合う、遊ぶ、理解する、通学させる・・・

あくまで、子どもの成長過程に合わせて、
ガンズさんの経済学的な考えが紹介されていますから、
経済学をはじめから順に学ぶ本ではありません。

しかし、すべて日常をテーマにしているのがポイント。

例えば、「子ども料金無料のレストラン」での考察。

誰が子ども料金を負担しているのか?

レストラン側が負担しているのか?
子どもの親が負担しているのか?
それとも、子どものいない大人が負担しているのか?
あるいは、他のレストランの客なのか?

私も子を持つ親ですから、「子ども無料」には、
思わず目が行ってしまいます。

しかし、そこで簡単に飛びつくのではなく、
ちょっと冷静になって考えることが、
経済学的思考力を高めることにつながるのでしょう。

本書は、まだ、子育てにまったく縁のない方が読んでも、
日常生活の中に経済学的センスを磨く機会が、
いくらでも転がっていることに気づかせてくれるでしょう。

この本から何を活かすか?

子育ての経済学で、私がパッと思い出すのが、
かつて伝説のディーラーと呼ばれた藤巻健史さん。

実際に、藤巻さんは経済学も子育ても
語ったわけではありませんが、
藤巻プロパガンダ」の付録コーナーの中で、
よく長男K君の経済合理的な振る舞いなどが
描かれていました。

そのK君も、今や金融機関に勤める立派な大人。
時が経つのは早いものです。

かつての、K君の活躍は「外資の常識」に描かれています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
 
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 経済・行動経済学 | 10:07 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/956-16fc39ab

TRACKBACK

経済学者が「子育て」を語るとこんなに面白い!! ■書評■ 『子育ての経済学』

この記事をtwitterへRTする 自分自身、子どもを持つまでは子育ての話に興味を持つようになるなんて思わなかった。 しかも他人の子育て話なんて尚更だ。 しかし、子育てーめんとの会のキックオフに参加したとき、こんなに他人の子育て話に共感したり、面白いと感じてい

| 知磨き倶楽部 ~ビジネス書で「知」のトレーニングを!~ | 2010/09/24 20:44 |

PREV | PAGE-SELECT | NEXT