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アインシュタインと猿

アインシュタインと猿 パズルでのぞく物理の世界 (サイエンス・アイ新書)
アインシュタインと猿 パズルでのぞく物理の世界 (サイエンス・アイ新書)
(2010/07/17)
竹内 薫 原田 章夫 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

あまりこんなこと聞かれる機会はありませんが、
「好きな科学作家は?」と問われれば、
私が挙げるのは、福岡伸一さんと竹内薫さんのお二人。

本書は、その竹内薫さんの処女作の復刻版。

  「いまあなたは、恐るべき“迷著”の世界に一歩、
  足を踏み入れようとしています。
  この本は、科学作家歴20年のボクのデビュー作なのです。」

オリジナル版は、竹内さんが、まだカナダのマギル大学大学院に
留学中に執筆し、1989年に日経サイエンス社から刊行されたもの。

本書は、20年前の本の復刻版といっても、
古くなった話題は削除され、新しい話題も加筆されていますから、
全く古さは感じられません。

竹内さんがクイズ形式で問題を出し、
その後の解説で、楽しく物理の世界が学べる構成になっています。

ちなみに、本書のタイトルにもなっている
「アインシュタインと猿」は次のような問題です。
=======================================
  相対性理論によれば、動いている時計はゆっくり進みます。
  宇宙船は猛烈な速さで飛んでいるので、宇宙飛行士がコーヒーを
  1杯飲む間に、地球は何百年も経ってしまうのです。

  映画「猿の惑星」では、宇宙飛行士が地球に戻ると何万年も
  歳月が流れていました。

  でもよく考えると、宇宙船は地球に対して動いているのですが、
  宇宙船を基準にすれば、地球のほうが動いていることになります。
  だから地球人のほうがゆっくり歳をとってもよさそうです。

  本当はどっちなのでしょう?

  ①映画のように、宇宙飛行士が長生きする
  ②映画はウソで、地球の人々が長生きする
  ③歳のとりかたは同じ
=======================================

本書のポイントは、解説のツッコミ。

クイズの解説の後、竹内さんの叔父でコピーライターの
原田章夫さんがクイズの出来や、解説の分かりやすさなど、
容赦なく切り込む「対話」が掲載されているので、
いい味を出していると同時に、理解を深めることができます。

さすがに、デビュー作の竹内さんに
現在の毒舌を見ることはできませんが、
その役割を原田さんが見事に引き受けています。

この本から何を活かすか?

さて、先程のクイズは、①が正解です。
詳しい解説は、本書をご覧ください。

せっかくですから、本書の中からもう1問。

原田さんからは、「この話はチョッと“まゆつば”だな」と
ツッこまれた問題です。

  Q.人間の頭には「つむじ」があります
   どうして「つむじ」があるのでしょうか?

  A.生物学的にはいろいろな要因があることでしょうが、
   数学的な理由の1つとして、
   「つむじがないと髪の毛が1本立ってしまう」ことが挙げられます。

これはポアンカレの定理。
球の表面にびっしり毛が生えていると、
どうなでつけても、つむじができでしまいます。

つまり、ハゲでいなければ、つむじがあり、
つむじがないと、毛が1本立ってしまうということ。

こう考えると、サザエさんの父、磯野波平さんの、
ハゲているにも関わらず毛が1本立っている様は、
数学的にはありえないのかもしれませんね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 
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