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拝金

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(2010/06/17)
堀江 貴文 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:14

ツイッター上で話題の、堀江貴文さん初の小説です。

ストーリーのベースにあるのは堀江さんの実体験。

堀江さんが、起業して体験した、上場、株式100分割、
球団買収、フジテレビとの攻防から逮捕劇までを、
絶妙にフィクションに織り交ぜながら、
ライト感覚の青春経済小説に仕上げています。

主人公は、年収200万円の若いフリーター藤田優作。
そして、優作を操る謎のオッサン堀井健史。

優作は、立ち上げたゲーム会社を大手IT企業に急成長させ、
時代の寵児になっていく・・・

ライブドア幹部だった宮内さんや熊谷さんはもちろん、
村上ファンドの村上さん、ソフトバンクの孫さん、
楽天の三木谷さん、USENの宇野さん、
サイバーエージェントの藤田さんさんなども仮名で登場。

私も、ライブドア(オン・ザ・エッジ)には、
株式100分割の時から注目していましたから、
当時のことを懐かしく思い出して読むことができました。

堀江さんは、さまざまなところで情報発信していますから、
一見、思ったことをズケズケと言っているように見えますが、
当然ながら、なかなか言えない本音もあります。

それが、小説の形にすると、優作やオッサンの言葉を借りて、
言えなかった本音を、外にぶちまけることができるわけです。

この小説では、堀江さん=藤田優作ではなく、
「堀江さん=藤田優作+オッサン」と自分自身を
2人のキャラクターに分けて投影しているところが、
一つのポイントとなっています。

堀江さんの中にあった、一連の買収騒動や
ライブドア事件での「自信」と「焦燥感」も、
うまく2人のキャラクターに分けて描いています。

堀江さんは、自分が感じたお金から解放された後の、
突き抜けた感じを、この小説で追体験して欲しいと、
あとがきで述べています。

  「あれ、すげえんだぜ。
  それをなんとか、みんなに知ってほしかった。」

小説としての出来はさておき、
堀江さんが伝えたかった高揚感が得られる
スピード感のある小説です。

この本から何を活かすか?

本書には選挙への出馬のエピソードは出てきませんし、
獄中体験についてもわずかな記述だけです。

なぜ、これらのエピソードは、入っていないのか?

ストーリー展開やページ数の問題として
盛り込めなかったということではないでしょう。

きっと、したたかな堀江さんのことですから、
第2弾、第3弾の小説のネタとして
温存しているのではないでしょうか。

とりあえず、本書のツイッターによるプロモーションは
成功していますから、
次作もすぐに刊行されるかもしれません。

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