活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

電子書籍の衝撃

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)
電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)
(2010/04/15)
佐々木 俊尚 商品詳細を見る

満足度★★★★

私は、小学生の娘の運動会の合間に
本書を読もうとしましたが、あまりの面白さに、
あやうく娘の競技を見逃すところでした。

この本こそが、まさに衝撃!

本書で描かれるのは、
「電子ブック」によってもたらされる、新たなる生態系。

それは、グーテンベルクが活版印刷を発明した時と
同様の変化を、私たちの生活にもたらすのか?

著者の佐々木俊尚さんは、電子ブックを取り巻く生態系は、
次の4つのピースによって完成すると書いています。

  1. 電子ブックを読むのに適したデバイスの普及
  2. 本を購入し読むための、最適なプラットフォームの出現
  3. プロ・アマを問わず誰でも出版できる本のフラット化
  4. 電子ブックと読者のマッチングモデルの構築

本書では、この4つのピースを一つずつ埋めながら、
「電子ブックの円環」が完成していく様を描き出します。

  「音楽に学べ」

佐々木さんは、電子書籍がもたらす未来を見通すために、
iPod革命によって起こった音楽の世界での変化を
一つのモデルケースとして検証します。

キーワードは、「アンビエント」。

アンビエントとは、「環境」や「偏在」と訳される
私たちを取り巻いて、あたり一面にただよっているような状態。

  「iTunesは音楽をアンビエントにしました」

書籍をアンビエント化するのは、
キンドルなのか、それともiPadなのか?

これは電子書籍における、プラットフォーム戦争でもありますが、
佐々木さんが本書で提示する未来は、
アマゾンが勝つのか、あるいはアップルが勝つのかという
単純なものではありません。

  「すべてのピースが埋められ、円環は完成し、われわれの前に
  新しい電子ブックの生態系が全容を現し始めています。

  その時に私たちの読書が、どのようになっているのか。
  私たちの読む本は、どう変わっているのか。

  それはぞくぞくするほどの刺激的な未来です。」

また、本書のセルフパブリッシングを解説するパートは、
今後、作家デビューを目指す方には必須。

この電子書籍化の波によって、
誰でも驚くほど簡単に、自分の作品をアマゾンDTPで、
販売することができるようです。

しかも自分の書いた電子ブックが、著名な作家、
例えばスティーブン・R・コヴィーさんの本と
並んで売られることも夢ではないかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書は紙書籍版が1,115円、電子書籍版が1,000円。

キャンペーン時は電子書籍版が110円で売られていたようですが、
定価なら、それを買うインセンティブはあまり働きませんね。

キャンペーンで110円で売られていたものを、
1,000円出して後から買うのも悔しいので、
本書は、紙書籍版で読みました。

ところで、私は電子書籍自体が未経験。

手始めとして、我が家のiPod touchに「豊平文庫」の無償版を入れて、
夢野久作さんの作品でも読んでみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| IT・ネット | 09:32 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/875-d56762e1

TRACKBACK

◆セルフ・パブリッシングの可能性/「電子書籍の衝撃」佐々木俊尚

佐々木俊尚さんの著書「電子書籍の衝撃 本はいかに崩壊し、いかに復活するか?」を読みました。 前々からぼんやり思っていたことが明確な言葉で語られていて、「そうだ!」と思わず膝を打ちました。 読書好きで、バッグの中には常に何か本がないと不安になってしま...

| Viva La Vida! <ライターCheese の映画やもろもろ> | 2010/06/11 23:36 |

写真点描・札幌花物語 2

 この北大の付属植物園は、札幌駅を大通公園側からみて、左手、西側にあり、以前に紹介した「サッポロファクトリー」と逆方向、距離的には同じですね。 どういうわけか、最後の二...

| つき指の読書日記by大月清司 | 2010/06/12 10:04 |

PREV | PAGE-SELECT | NEXT