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アメリカ、中国、そして日本経済はこうなる

アメリカ、中国、そして日本経済はこうなる (WAC BUNKO)
アメリカ、中国、そして日本経済はこうなる (WAC BUNKO)
(2010/04/03)
日下公人、三橋貴明 商品詳細を見る

満足度★★★

新世代、旧世代を代表するエコノミストの実のある対談。

三橋貴明さんは、データの裏付けを元に、
切れ味ある経済分析をするネットエコノミスト。

片や、日下公人さんは保守派の論客としても知られる
経験豊富な日本経済の名ナビゲーター。

このお2人が、世界経済に大きな影響を及ぼす日米中経済の実態、
そして今後の日本経済の行方について対談しています。

  第1章 いま、世界経済はどうなっているのか
  第2章 いまのアメリカ経済を支えているのは公的資金だけ
  第3章 「見栄っ張り中国経済」の真実
  第4章 これからの日本経済の本当の課題
  第5章 日米中、三角関係の主役は日本
  第6章 若者文化が今後の日本を支える

前半は三橋さんの数字を根拠とする論理的な主張が
対談をリードし、後半は日下さんが長年の経験で得た知恵で
経済指標には表れな部分を読み解き主導します。

お2人とも、今後の日本経済については、
概ねポジティブな見方を持っておられるようです。

ただ、細かい部分では考え方や主張にずいぶん違いがあります。

それでも、お2人にとっても読者にとっても
有益な対談が行なわれているのは、
根底にお互いを認め、尊敬する部分があるからでしょう。

日下さんのような大物が、若手の三橋さんから
対談の中で学び取ろうとする姿勢を示すのは、
さすがだなと思いました。

平成22年5月1日の放送で話題になった、
BSジャパン「デキビジ」での勝間和代さんと
西村ひろゆきさんの対談がありましたが、
本書を読むと、オトナの対談と子どもの喧嘩ぐらいの
違いを感じます。

また、三橋さんは根拠のある核心的な主張をしながらも、
マスコミからはあまり歓迎されない節もありますから、
日下さんのような重鎮に認められると、
もっと世に出る機会が増えるかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書の対談の中で、ストックとフローの議論がありました。

ストックは貯金で、フローは収入。

フローが減るのは大問題だが、
ストックが減ってもそれほど困らないということで
お2人は意見が一致しています。

この考えは、フローで余ったものを
ストックに回すお金の流れが前提。

実際に、家計のお金の流れがそうなっている人が
多いのも事実です。

ただ、個人的には、日本人はこの逆の発想が少ないと感じます。

せっかくあるストックを活かして、
なぜフローを生むように工夫しないのか、
不思議でなりません。

また、現在ストックのない人でも、
少しずつストックがフローを生む運用を考えるだけで、
将来が大きく違ってくると思うのですが。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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