活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

チャイナビッグバン

2010年04月17日
社会・国家・国際情勢 0
チャイナビッグバン―スーパーインフラ投資と巨大消費市場の争奪戦
チャイナビッグバン―スーパーインフラ投資と巨大消費市場の争奪戦
(2010/02)
葉 千栄 商品詳細を見る

満足度★★★

日本では「中国崩壊論」が好まれます。

確かに、中国当局が発表する数字は信用できませんし、
環境汚染は日本へも影響が出るほどのものです。

叩けばいくらでもホコリは出てくるでしょう。

出てくるホコリに注目し、中国とは距離を置くのか?
それとも、欠点を把握した上で中国をうまく利用するのか?

私の立場は後者です。

本書は、上海生まれのジャーナリスト葉千栄(ヨウセンエイ)さんによる
中国経済の現在と将来の展望についてのレポートです。

自動車、外食、小売、高齢者・子ども向け、旅行・観光、
保険、鉄道、高速道路、港湾、電力、送電網、鉄鋼、環境

少し古いデータもあるような感じがしますが、
各セクターの現状を冷静に分析し、レポートされています。

例えば、中国でも進む少子高齢化。

よく知られている通り1978年から始まった人口抑制政策、
いわゆる「一人っ子政策」などにより、
中国の人口ピラミッドは歪な形をしています。

60歳以上の老齢人口は1億6000万人を超え、
日本の総人口を上回ります。

このシルバー市場に対し、葉さんは次ぎのように語ります。

  「日本企業は、日本ならではの商品を提案し、販路に結びつけることで、
  中国の巨大なシルバー市場に大きな活路を見出せるだろう」

また、中国の人口比の中では低下し続ける年少人口。

しかし、見方を変えると毎年2000万人の新生児が
生まれるマーケットは、サイズで考えると、これもまた巨大市場。

単に中国の少子高齢化は深刻という一面的な見方だけでなく、
不況にあえぐ日本企業が地の利を活かして、
中国のマーケットを開拓するヒントを与えてくれます。

個人的には中国株投資を初めて以来、
ニュースと本、あるいは財務諸表上でしか
私は中国を見ていませんでしたが、
そろそろ自分の目で見る必要があると感じました。

この本から何を活かすか?

北海道民は、現在、中国で「北海道旅行ブーム」が
起きていることを知っているか?

中国映画「非誠勿擾(誠実なおつき合いができる方のみ)」が
2009年の正月映画として大ヒットし、
ロケ地である北海道を見たいという中国人が増えたのが
北海道ブームのきっかけ。

しかし、北海道に住む私の知る限り、
道内の観光スポットなどで、
中国語の表示が増えている印象を受けません。

日本も国として観光客を増やす政策を考えているようですが、
現場が中国人観光客にターゲットを絞り、
もっと利便性を高める工夫が必要ではないでしょうか。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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