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経営の教科書

経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目
経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目
(2009/12/11)
新 将命 商品詳細を見る

満足度★★★★

社長職を3社、副社長職を1社経験した新将命さんが語る、
経営者のための「原理原則」がまとめられた本です。

新さんは、2008年に「リーダーの教科書」を著していますが、
本書はその上級編といったところでしょうか。

「リーダーの教科書」もかなりの良書でしたが、
本書もそれに負けず劣らず、素晴らしい内容です。

新さんの言葉ひとつひとつが、
経験に裏打ちされたものなので、
非常に高い納得感が得られます。

新さんは、42歳の時にヘッドハンティングされ、
ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人に入社し、
45歳で初の日本人社長として就任し、
その後4期8年社長職を務めました。

こういった経歴を聞くと、中小企業では活かせない内容
ではないかと心配される方もいるかもしれませんが、
経営の原理原則は、規模の大小は関係ありません。

  「とんでもない不況が世界を覆った。(中略)
  100年に1度だろうが、500年に1度だろうが、そんなことはどうでもよい。
  経営者にとって問題は、厳しさをどう乗り切るか、ということなのだ。」

まずは会社をつぶさないこと。

そして厳しい環境の中で、どうのように企業が勝ち残っていくかが、
30項目にまとめられ、平易な言葉で語られています。

もともと、新さんは世に並ぶ経営書を読んでも、
自身のビジネス経験からすると、腑に落ちなかったり、
あまり普遍性を感じられなかったようです。

理論と実践をバランスさせ原理原則を体系化。

「右手にコンセプト、左手にハウツー」という考えで、
本書は執筆されたようです。

個人的には、新さんがジョンソン・エンド・ジョンソンで、
経営理念である「我が信条(Our Credo)」を
「仕事上の道具」として、いかに社内に浸透させていったかが、
興味深いところでした。

この本から何を活かすか?

新さんが、ジョンソン・エンド・ジョンソンの社長に就任した時、
イギリス人の会長に、次ぎのように質問したそうです。

  「あなたが経営者にとって最も重要だと思う資質は、なんでしょうか」

すると会長は、すかさず答えました。

  「ひとつは、平均を上回る知性。もうひとつは、極度に高い倫理性である」

頭のよさは、平均を上回っていればよいが、
経営者である以上、並外れた倫理性がなければ、
務まらないということです。

倫理性とは、コンプライアンスではなく、人の良心に根ざすもの。

これは、どんなポジションにあっても、
組織に属しても、属さなくても大切にしたものですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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