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ikadoku

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ウォーレン・バフェット華麗なる流儀

2010年02月16日
マネー一般 1

ウォーレン・バフェット華麗なる流儀―現代版「カサンドラ」の運命を変えた日
ウォーレン・バフェット華麗なる流儀―現代版「カサンドラ」の運命を変えた日
(2010/01/08)
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満足度★★★

  「本書はウォーレン・バフェットについての本でもなく、
  彼の人生についての本でもない。」

こんな書き出しで始まる本書は、一風変わったバフェット本。
というか、正確にはバフェット本というと語弊があるかもしれません。

著者のジャネット・タバコリさんはデリバティブの専門家。

住宅バブルの崩壊をいち早く予想したことで、
ビジネスウィーク誌から「デリバティブのカサンドラ(悲劇の預言者)」
と評されたことがあるようです。

タバコリさんは、あることがきっかけで
金融市場の見方が微妙に変わりました。

その出来事は、単に見識を与えたというよりも、
タバコリさんの人生そのものに、
大きな影響を及ぼしたのかもしれません。

それは、バフェットさんとのランチ。

本書の第1・2章はタバコリさんが、バフェットさんと直接会って、
4時間以上話しをした時のレポート。

3章以降はウォール街の考えとバフェットさんの考えを
対比しながら、タバコリさんの持論を展開しています。

もともとタバコリさんはデリバティブ市場の膨張について
警告を発し、ウォール街的な考えに否定的でしたから、
バフェットと会って、自分の考えの正しさに確信をもった
という感じでしょうか。

自分の主張とバフェットさんの意見が合った部分について、
“バフェットさん曰く”と言葉を引用することで、
うまく権威付けし、自説に説得力を持たせています。

冒頭でも書いたとおり、本書はバフェットさんの
投資方法を解説した本ではありませんから、
バフェットさんを真似る目的で本書を読むと
期待ハズレになることでしょう。

ただし、本書はバフェットさんに関係なく読み物としては面白い。

特にタバコリさんはデリバティブ市場についての見識も深く、
バフェットさん抜きでも十分に楽しめる内容です。

本書の原題は「Dear Mr.Buffett」。

バフェットさんに敬意を込めて本書を著した部分も
あると思いますが、逆にバフェットさんをダシに使っている
印象も与えかねません。

タバコリさんの造詣も深く、文章も面白いだけに、
バフェットさんを前面に出し過ぎたことが、
かえってマイナスになっている気がします。

この本から何を活かすか?

タバコリさんは本書で、自分とバフェットさんとの
利害関係を明確にしています。

実は、タバコリさんはバークシャー・ハザウェイ社の株主。
しかも所有するのはA株(BRK-A)です。

本書には簡単なバークシャー株の評価ガイドが掲載されています。

タバコリさんの試算では1株あたりの価値は、
131,530~151,995ドル。

対する同社A株の株価は2010年2月15日の終値で、114,000ドル。
またB株ベース(76.9ドル×1500)で計算すると115,350ドル。

上記の試算にはタバコリさんのポジショントークを含むでしょうが、
確か3月5日までに株主になっていれば、
5月の株主総会に出席できるはず。

今なら、今年の株主総会に間に合いますよ。

ちなみに、今回はB株50分割後初の株主総会です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

コメント1件

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いちご

バフェットさんですか?ダシにつかったことはありません。わたしがダシにに使われたんですけど、株のことはわかりませんし、利害
関係をだすんであればおかしいとおもいます。わたしはいっせんもいただいてません。
そんなに必要とないなら、外で就職のほうが
早いです。わたしの資金は

2010年02月16日 (火) 07:29