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鳩山由紀夫の政治を科学する

鳩山由紀夫の政治を科学する (帰ってきたバカヤロー経済学)
鳩山由紀夫の政治を科学する (帰ってきたバカヤロー経済学)
(2009/12/18)
高橋 洋一 竹内 薫 商品詳細を見る

満足度★★★

鳩山由紀夫総理大臣の専門はオペレーションズリサーチ(OR)。

これは、応用数学を使いて科学的に戦略を練る学問です。

鳩山さんは米スタンフォード大でPh.D(博士号)を持つ
バリバリの「理系宰相」。

この「理系」の部分に反応したのは、
高橋洋一さんと竹内薫さんの理系コンビ。

本書では、このお2人が鳩山内閣の人事とマニフェストを
理系的視点で解き明かします。

高橋さんは、前作の『バカヤロー経済学』では
書類送検中だったため、匿名で登場していましたが、
今回は実名で先生役を務めます。

生徒役で政治に対して素朴な疑問をぶつける担当は竹内さん。

竹内さんは、『なぜ「科学」はウソをつくのか』の中でも、
既に鳩山理系内閣に興味を示していましたが、
今回は同じ理系の高橋さんを迎え、妙に盛り上がっています。

  鳩山政権の目的関数は、支持層の幸福の最大化。

  ただし、いろいろな制約条件があるので、
  鳩山さんが得意のORを駆使して最適解を求める。

とまあ、こんな理系チックな表現を交えた、
遊び心満載の政治放談という雰囲気です。

そして、導き出された政策の順位付けは、次の通りです。

  1. 浮動層に対して「天下りの廃止と政治主導の演出」
  2. 日教組に対して「子ども手当て」
  3. 自治労に対して「交付税の割増」

ただし、鳩山さんがどれだけORを駆使して政治を科学しようとも、
「小沢陰関数」の影響がかなり大きいので、
結局は小沢さん次第というオチがつきますが・・・

また、本書の最後には、鳩山政権とは直接関係のない
「取調べの可視化と冤罪」をテーマとして取り上げています。

さすがに、少し前に取調べを受けたばかりの高橋さんは、
このパートには実感がこもっている印象でした。

本書は、私のような政治に疎い人にとっては、
それぞれの政策の裏に隠された目的を知る、
良い勉強になりました。

この本から何を活かすか?

本書のコラムで、鳩山さんの論文
「生活の中における情報と意思決定」の中にある、
「お見合い問題」を取り上げていました。

これは、別名「秘書採用問題」とか「浜辺の美女問題」とも
言われる、何人かの候補の中から最適な人を選ぶ数学問題。

例えば、3人とお見合いすることが決まっています。

3人とのお見合いが終わってから、一番イイ人を選ぶのではなく、
1人終わった時点で、その人に決めるか、
次の人に進むかを判断しなくてはなりません。

つまり、最初の人に決めてしまうと、
2番目、3番目にもっとイイ人が来るかもしれませんし、
最後まで待つと、1、2番目に来たイイ人を
逃して後悔をする可能性があります。

この場合の最適解は、1人目は観察するだけにして、
2人目以降、1人目より上だったら決めるという戦略です。

日常的にも、実際に遭遇しそうな問題ですね。

秋山仁さんの「離散数学入門」にも詳しい解説が
載っているそうなので、図書館で調べてみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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