活かす読書
ikadoku

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進化の存在証明

2010年01月21日
科学・生活 0

進化の存在証明
進化の存在証明
(2009/11/20)
リチャード・ドーキンスRichard Dawkins 商品詳細を見る

満足度★★★

  1. 人類は何万年のあいだに原始的な生物から発展してきた。
   しかし、この過程は神によって導かれた。・・・36%

  2. 人類は何万年のあいだに原始的な生物から発展してきた。
   しかし、この過程に神はかかわらなかった。・・・14%

  3. 神は人類を、現在と非常によく似た姿で、
   ここ1万年ばかりのうちに1遍で創造した。・・・44%

これはアメリカで最も有名な世論調査組織ギャラップが
2008年に行なった、「人類の起源と発達」についての調査結果です。

私たち日本人は、コペルニクスさんの天動説と同じ次元で
ダーウィンさんの「進化論」を信じていますが、
欧米ではかなり事情が違うようです。

人類への進化は一つの「理論」であり、
「事実」とは異なるとの反対意見が根強く残っています。

国によっては約半数の人々が進化そのものを信じていない。

本書はそんな背景がある中で、進化が事実であることの証拠を
これでもかというぐらい集めた大作です。

原題は「地上最大のショー・進化を支持する証拠」。

著者は「利己的な遺伝子」で有名なリチャード・ドーキンスさんです。

本書は、ダーウィンさん生誕200周年、
「種の起源」刊行150年を記念して出版されたようです。

実際のところ、本書に掲載されたドーキンスさんと
進化論反対論者との対談の様子を見る限り、
宗教的な背景もあるので、いくら進化の事実を突きつけても
反対派の考えは変わる気配はありません。

まるで大槻義彦さんとオカルト肯定派の方のバトルを
見ているかのような、かみ合わなさです。

進化を示すのはすべて状況証拠。

  「事件が起こったあとで犯行現場に到着し、
  残された手がかりから何が起こったかを復元する探偵」

恐らく本書を読んだからといって、
反対派の人の考え方が変わる事はないでしょう。

しかし、ドーキンスさん自身としても、
過去の著作を振り返った時に、本書を刊行することが、
自分の中のミッシング・リンクを見つける重要な作業であり、
大きな空白を埋める意味合いで、本書を著した側面もあったようです。

進化論を素直に受け入れている一般の日本人としては、
緻密な理論展開がなされた本書を「地上最大のショー」として
純粋に楽しむことができると思います。

 この本から何を活かすか?

私は着ているだけで、欧米人にやたら話しかけられる
Tシャツを持っています。

そのTシャツの胸にプリントされたイラストがこれ。

Something Somewhere Went Terribly Wrong T-Shirt

欧米人にやたら受けるのは、単なるユーモアのセンスとしてだと
思っていましたが、本書を読んだ後では、それは進化論に対する反応も
含まれていたのではないかと考えてしまいました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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