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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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フリー

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
(2009/11/21)
クリス・アンダーソン 商品詳細を見る

満足度★★★★

私たちの生活は、google、mixi、twitterといった
無料のサービスとは、既に気っても切れない関係になっています。

  There's no such things as a free lunch.
  (この世にタダのランチはない)

この英語の慣用句は、既に過去のものとなったようです。

本書で解説される「無料」は、商品のお試し無料サンプルや
市場の歪みから生ずる裁定機会による無料とも異なります。

一部の人に5%を無料で提供し、95%を買ってもらうビジネスモデルから、
圧倒的多くの人に95%を無料で提供し、5%を買ってもらうサービスへ。

フリーによってお金を稼ぐ、無料経済学。

この背景には、モノの経済であるアトム(原子)経済から
情報通信の経済であるビット経済への流れがあります。

  「デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる」

これは、インターネットがもたらす
「無料の物理法則」と言うこともできますね。

エントロピーは増大する方向へ進むように、
すべてのデジタル情報は無料へ向かう。

これは、誰も逆らうことのできない根本原則。

今までも、無料が持つ破壊力については、ダン・アエリーさんが
予想どおりに不合理」の中で、一部言及していました。

しかし、本書ではクリス・アンダーソンさんが、「無料」を中心テーマに据え、
様々な事例を取り上げながら、350ページ一冊まるごとを使い
21世紀のフリー経済全体の見通しを考察しています。

かつて、googleがAdWordsを作り出すまで、
先進的な技術があってもキャッシュポイントを見出せなかったように、
企業としては、無料の中にいかに収益機会を見つけていくかが、
大きな鍵になることは間違いありません。

本書の巻末に掲載された、フリーを利用したビジネスモデルや、
フリーミアム(フリーで人を集め、上級サービスを有料提供するモデル)
の戦術も必見です。

アンダーソンさんは、以前話題になった
「ロングテール」という用語の生みの親。

今までは「ロングテールのアンダーソンさん」として
紹介されていましたが、本書はアンダーソンさんの代名詞を
「フリー」に変える可能性があるほどの、今年最大の話題作。

発売前にPDF版の無料閲覧キャンペーンを実施してたようですが、
お金を払ってでも読む価値はありそうです。

それにつけても、アンダーソンさんの意向があったにせよ、
NHK出版がこんな大胆な無料キャンペーンをやるとは、
本当に時代の変化を感じます。

この本から何を活かすか?

本書の冒頭で紹介されていた、伝説のコメディ集団、
モンティ・パイソンのYouTube専門チャンネルはこちら
かなり貴重な映像がアップされています。

当ブログのモンティ・パイソンに関する過去記事

また、アンダーソンさんの「フリー」についての
YouTube映像はこちら。


Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
 
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| 経済・行動経済学 | 06:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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