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ikadoku

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邱永漢の「予見力」

2009年12月11日
経済・行動経済学 0
邱永漢の「予見力」 (集英社新書 514A)
邱永漢の「予見力」 (集英社新書 514A)
(2009/10/16)
玉村 豊男 商品詳細を見る

満足度★★★

今、「農業」が話題になっていますが、注目されているのは、
日本の食糧自給や、農業法人、有名人の農業参加などです。

あくまでも、「農業=自国のもの」というドメスティック志向で、
ビッグビジネスとして考えられている訳ではありません。

この農業を、最大のビジネスチャンスと捉え、
国内という呪縛に縛られず、実際に行動を起こしているのが、
邱永漢さん(以下Qさん)です。

  「いま、頭の中をいっぱいにしているのは、
  中国人のこれからの食料のことです」

本書は、執筆家、ワイナリーオーナー、画家として
活躍する玉村豊男さんが、Qさんに行なったインタビューと、
Qさんの投資視察団に同行した記録をまとめたもの。

「中国株」についての本ではありません。

人口13億を有する中国で、今後一番問題になるのは食糧不足。
工業化が進み、自給率が下がると、約7億人の食料が足りなくなる。

従って、中国は大型農業の時代に突入する運命にある。

これが今後10年に起こる、Qさんの予見です。

この予見に基づき、素早く行動を起こしてしまうのが
Qさんの凄いところ。

Qさんは実際に中国で、レストラン経営はもちろん、
牛肉ビジネス、コーヒー事業、ワイナリー経営など
食に関わる様々なビジネスを積極的に展開しています。

池に魚がいなくなったら、別の魚が溢れている池で釣りをする
というのがQさんのポリシー。

中国ではミドルクラスが2億人にも達し、健康志向が強く、
より美味しく安全な食べ物を求めることが、今後予想されますから、
農業・食関連は、本当に大きなビジネスチャンスと言えますね。

本書では玉村さんが、Qさんの予見力を探るべく
インタビューを行なっています。

  「好奇心・素早い行動・現場を見る」

この3点が、Qさんの予見力の秘密として引き出されていますが、
ウェブサイト「ハイハイQさんQさんデス」で、
日々、Qさんの発言を聞いている方にとっては、
ちょっと当たり前すぎる内容だったかもしれません。

この本から何を活かすか?

ところで「Qさん」って誰?

邱永漢(きゅう・えいかん)さんは、直木賞作家にして、
経済評論家、経営コンサルタント、更には自ら企業経営も行なう
「お金の神様」とよばれる方。

日本で最初に「ビジネスホテル」を作ったのもQさんです。

御年、85歳。(2009年現在)

最近は、軸足を中国株と中国ビジネスにおいていますから、
日本で注目される機会は、以前より少なくなっていますが、
中国株投資を行なっている人で、Qさんを知らない人はモグリです。

Qさんは、投資先の会社に直接足を運ぶので、
中国株を売買するうえで、「ハイハイQさんQさんデス」で
発信される情報は貴重です。

ただし、会社の規模にもよりますが、
Qさんの推奨だけで、株価が動いてしまうことさえありますから、
投資するタイミングには注意が必要です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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