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戦略の不条理

戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
(2009/10/16)
菊澤研宗 商品詳細を見る

満足度★★★

昨今の市場環境においては、従来の経済学に則った
合理的な経営戦略をとっても、生き残るのは難しくなっています。

これを、著者の菊澤研宗さんは、「戦略の不条理」と呼んでいます。

なぜ、戦略の不条理に陥るのか?

それは採用されている戦略が、
一面的なアプローチにしかなっていないから。

世界は3つから構成される。
その3つとは、物理的世界・心理的世界・知性的世界。

この考えを提唱したのは、カール・ライムント・ポパーさん。
ジョージ・ソロスさんが傾倒する科学哲学者です。

ある企業が合理的と思われる戦略をとっても、
それは物理的世界だけを対象としたものであることが多いようです。

残りの心理的世界、知性的世界にも対応しなければ、淘汰される。

そこで、3つの世界に立体的に戦略を展開するのが、
菊澤さんが提唱する「キュービック・グランド・ストラテジー」です。

これは、新しい戦略の哲学、戦略のキュビズム。

本書は、「軍事戦略」を拠り所として、
キュービック・グランド・ストラテジーを解説します。

そもそも、「戦略」は軍事上の概念。

本書では、歴史上の名将の戦い方を振りながら
その戦略を解き明かすのが、興味深いところです。

カール・フォン・クラウゼヴィッツさん、リデル・ハートさん、
エルヴィン・ロンメルさん、ハンニバルさん、ナポレオン・ボナパルトさん

そして、最も手本とするのが「孫子」の兵法。

ちなみに、私はかつて、孫子という人が書いた兵法書だと
勝手に思い込んでいましたが、書いたのは思想家の孫武さん、
孫子は書物の名前です。

軍事戦略から企業経営にヒントを得ることでは、
名著「失敗の本質―日本軍の組織論的研究」を
連想させる一冊です。

この本から何を活かすか?

私が本書で一番気になったのは、ロンメル将軍の人物像。

ドイツ陸軍の指揮官で、第二次世界大戦におけるフランス、
北アフリカにおける活躍で知られているようです。

戦争の達人、砂漠の狐、ナポレオン以来の戦術家など、
たくさんの愛称やメタファーがあるとか。

私は、ロンメル将軍については、
映画「史上最大の作戦」に登場する程度しか知らなかったので、
本書で紹介される15ページほどのエピソードでは、
ちょっと物足りない感じがしました。

もう少し、関連書籍を読んでみようと思います。
砂漠のキツネ

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