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コンサルタントの「解答力」

コンサルタントの「解答力」 (PHPビジネス新書)
コンサルタントの「解答力」 (PHPビジネス新書)
(2009/09/19)
野口 吉昭 商品詳細を見る

満足度★★★

大好評だった『コンサルタントの「質問力」』を受け、
今度は、「質問」に対し「解答」をテーマにしたのかと思いましたが、
そんな単純な私の考えは完全に見透かされていました。

野口吉昭さんは、「まえがき」で次のように書いています。

  本書は一見、それと(質問力)と対になる「解答力」というテーマだが、
  決して「質問力」の続編というわけではない。本書で扱うのは、
  「質問にどう答えるか?」というだけの解答ではないからだ。

単純に正解を教えても、人は動きません。

ましてや、相手の期待とズレていては聞く耳をもたれませんし、
それでいて、当たり前すぎる解答では何のインパクトもありません。

大切なのは、相手軸にありながらも、
相手が気づいていない視点を示すこと。

これは、少し前の記事で紹介した岩瀬大輔さんが、
ベイカー・スカラーを獲得した秘訣として語っていた内容と同じです。

本書では、野口さんがコンサルタントとして培った
次の3つのスキルが、いろいろなエピソードを交えながら解説されます。

  1. 期待値を読む
  2. 本質を彫りだす
  3. ロジックとパッションで人を動かす

私が本書の中で面白かったのは、お釈迦様のエピソード。

お釈迦様、つまりブッダですが、
その教えは様々な形で経典として残っています。

しかし、これらはすべて、ブッダの死後、弟子たちがまとめたもの。

ブッダは生前、自分の考えを文字に書き表すことをしなかったそうです。

それは、なぜか?

ブッダの説法は「対機説法」あるいは「応病与薬」と呼ばれます。
これらは、相手によって説法の内容や、話し方を変える対話法。

つまり、ブッダは目の前にいる人に最も適した話をして、
その場の人の心を動かすことに一番の重きを置いていた。

それゆえ、目の前の人が想定できない文字には、
教えを残さなかったようです。

野口さんは、ブッダを「相手軸に立った究極の解答力を備えた人」
と評しています。

一方、野口さん自身はコンサルティングを依頼してくる
相手の期待値を調整する目的で、
ブッタとは逆に、多くの本を出版するようにしているそうです。

この本から何を活かすか?

  「ストロークを意識する」

ストロークとは、相手の存在を確認するための言葉掛け。

無条件・条件付、肯定的・否定的の組み合わせで、
4種類のストロークがあります。

例えば、子どもが算数のテストで30点を取ったときのストロークの違い。

  ・無条件肯定的 : 30点取ろうと、100点取ろうと、A子は私の子どもだよ。
              私はA子のことが大好きだよ。
  ・条件付肯定的 : A子は算数さえできるようになれば、いい子なんだけどね。
  ・条件付否定的 : 算数のテストもできないA子は、ダメな子ね。
  ・無条件否定的 : テストの成績が良くても悪くても、A子はダメな子よ。

自分のエゴで、つい条件付肯定的や条件付否定的な
ストロークを使いがちになりますが、
できる限り無条件肯定的ストロークを使いたいものです。

これは、子どもに限らず全ての人間関係について言えることですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| コミュニケーション | 12:26 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

COMMENT

まあ~すごいわ 無条件肯定的が好きです。
寂聴さん気にいられたんですね。

| いちご | 2009/11/03 13:54 | URL |

いちごさん

いつもコメントありがとうございます。
今回もいちごさんのコメントに
いろいろと考えさせられるところがあります。

| ikadoku | 2009/11/09 06:44 | URL |















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