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組織が大きく変わる「最高の報酬」

組織が大きく変わる「最高の報酬」 トータル・リワードを活用した行動科学マネジメント
組織が大きく変わる「最高の報酬」 トータル・リワードを活用した行動科学マネジメント
(2009/07/26)
石田 淳 商品詳細を見る

満足度★★★★

石田淳さんの著書、
短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント」を
基礎編とすると、本書は実践編という位置づけです。

行動科学マネジメントとは、結果だけでなく、
行動プロセスにも注目して評価するマネジメント手法。

「モチベーション」や「やる気」といった言葉は不要で、
望ましいピンポイント行動を解明し、その行動を繰り返しやすいように
行動を強化(リインフォース)するものです。

前著では、理論面の説明が多かったので、
具体的な事例に割くページ数が多くありませんでしたが、
本書は豊富な事例が掲載されているのが特徴です。

また、今回、「行動科学マネジメント」に加えられるのは、
「トータル・リワード」という考え方。

これは、好ましい行動を繰り返してもらうための、
総合的かつ社会的に報いるインセンティブ。

「報われ感」を大切にし、従来の金銭的報酬に
非金銭的報酬を加えたものです。

具体的に本書に示されるのは、次のABCDEFの6要素です。

  ・A(Acknowledgement)感謝と認知
  ・B(Balance)仕事と私生活の両立
  ・C(Culture)企業文化や組織の体質
  ・D(Development)成長機会の提供
  ・E(Environment)労働環境の整備
  ・F(Frame)具体的行動の明確な指示

これは、トータル・リワードに限ったことではありませんが、
こういった報酬制度をうまく機能させるために
ポイントとなるのは「透明性」。

誰にも平等な機会があり、オープンで、明確な根拠を示すこと。

そして、トータル・リワードの具体例として紹介される
「サンキューカード」などのシステムを活かすのは、
日本銀行券と同じで、誰もがその紙切れに価値があると
思い込むことも大切です。

不換紙幣を受け取った人が、それを「お金」として
有難く思い、流通するは、その裏に政府の信用があるからです。

政府自身も決済方法として、紙幣を当たり前のように利用することで
日本銀行券の信用の裏付けをしています。

  「リーダー自ら非金銭的報酬を受け取ろう」

同様に「サンキューカード」などの制度についても、
リーダー自身もしっかり受け取る側にも回り、
両面から積極的に参加することで、
その制度の信頼性を高めることが必要となります。

本書は単独で読んでも、理解できるように書かれていますが、
やはり「短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント」と
あわせて読むのがいいと思います。

この本から何を活かすか?

行動科学マネジメントの今後の進化。

石田さんの「超!部下マネジメント術」では
「インストラクショナルデザイン」という考えが登場しました。

本書で前面に打ち出されたのは、「トータル・リワード」という概念。

いずれも、行動科学マネジメントを支える役割を担います。

今のところ、この2つがひとつのメソッドとして統合されてはいませんが、
最終的に行き着くところは、

  「行動科学マネジメント」
    +「トータル・リワード」+「インストラクショナルデザイン」

というところになるのではないでしょうか。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 組織・社内教育・コーチング | 07:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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