活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!

2009年08月18日
科学・生活 2

先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!
先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!
(2008/10/02)
小林朋道 商品詳細を見る

満足度★★★★

kennさんより、面白いタイトルの本があると教えていただいた一冊。

著者は鳥取環境大学教授で動物行動学、人間比較行動学を
専門とする小林朋道さん。

本書は、小林さんの研究室や大学周辺で起こる
動物や学生を巻き込んだ“珍事件”が描かれています。

登場する生き物は、イノシシ、タヌキ、ヤギ、シマリス、
アオダイショウ、アカハライモリ、ナガレホトケドジョウ、
アカネズミ、テン、イヌ、ネコ、学生など。

モノクロですが、写真も多く掲載されているので、
生き物好きな方には、たまらない一冊でしょう。

小林さんの研究者としての探究心は、次々と愉快な研究アイディアを生み、
すぐに実行されているようで、楽しさがストレートに伝わってきます。

また、全編のエピソードからは、小林さんの生き物(人間を含む)への
愛情が滲み出ていて、読むと和やかな気持ちになりますね。

タイトルの「シマリスがヘビの頭をかじる」は、
小林さんが20年近く前に発見し、学会に発表された
SSA(Snake-Scent Application)と名づけられたシマリスの行動。

食べることが目的ではなく、自己防衛のための行動です。

シマリスは、死んでいたり、冬眠中で動かなくなっている
ヘビを発見すると、恐る恐る近づき、頭や体表を噛みほぐし
自分の体毛にヘビのニオイ塗りつけるそうです。

これで、捕食者であるヘビから逃れやすくなるため、
生後1ヶ月の子どものシマリスでも、SSAを行うと説明されています。

ただし、この珍しいシマリスの生態よりも、
実験をするまでにシマリスと親しくなる日常生活の様子が
描かれているパートの方が本書の魅力。

最近私が読んだ同じ科学系の本で比較すると、
福岡伸一さんが書く、少し高尚で知的好奇心を刺激する文章とは異なり、
親しみやすく楽しさが伝わってくる文体です。

本書を読むと、できれば小林さんのような
生き物の先生が、身近にいて欲しいと思えます。

この本から何を活かすか?

実は本書は、シリーズ第2弾。

小林さんが描く、ほのぼのとした動物日記の様子は、
大変評のようで、「先生シリーズ」として第3弾まで
出版されているようです。

  第1弾 : 先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!
  第2弾 : 先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!
  第3弾 : 先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!

今日は図書館に行って、横内祐一郎さんの本を探す予定なので、
ついでに、この第1弾の本も探してみます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

コメント2件

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kenn

このタイトルは、インパクトがあって、
それでいてユーモラスでほほえましく、
学校の様子まで伝わってくるようで、
いまでも目にするたびに感心してしまいます。

2009年08月18日 (火) 18:35

ikadoku

kennさん

不必要に説明的で長いタイトルの本もありますが、
本書は長めのタイトルでも、いい雰囲気を醸す出している
素敵な本すね。

本書を紹介していただき、ありがとうございました。

2009年08月20日 (木) 07:49

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