活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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世界は分けてもわからない

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)
世界は分けてもわからない (講談社現代新書)
(2009/07/17)
福岡 伸一 商品詳細を見る

満足度★★★

コンビニの弁当やサンドイッチを選ぶ時、奥の方から
日付の新しいもの取り出して、しめしめと思っていませんか?

  「日付の新しい商品は、確かに製造年月日が新しいわけですが、
  同時に、そこに含まれている“毒”もまた新しいということに
  注目してください」

こう福岡伸一さんに言われると、少々ドキッとしますね。

もちろん福岡さんは、添加物のソルビン酸が危ないというような
短絡的な話をしているわけではないので、ご安心を。

本書は、福岡伸一さんのファンにとっては待望の一冊。

傑作「生物と無生物のあいだ」と同じ講談社現代新書からの
出版ということもあり、いやが上にも期待が高まります。

今回は、「全体は部分の総和以上の何ものかである」がテーマ。

トリプトファン学会、ランゲルハンス島、ソルビン酸、
マップラバーとマップヘイター、境界線はどこか? など
魅力的な科学エッセイが綴られています。

中でも最もエキサイティングなのは、1980年ニューヨーク州・
コーネル大学のエフレイム・ラッカーさんの生化学研究室で起きた
科学界を揺るがすストーリー。

福岡さんは先輩からの伝聞、公表された論文や出版物を基に
物語を構成したそうですが、ストーリーテラーとしての福岡さんの
才能が存分に発揮されています。

しかし、それぞれのエッセイは間違いなく面白いのですが、
生物と無生物のあいだ」ほど、本全体が各章の総和が以上の何かを
生んでいるようには感じられませんでした。

+アルファの感動が、少なかったということですが、
これは私の事前期待が、ちょっと高すぎたのかもしれません。

話は全く変わりますが、「全体が部分の総和以上の何か」で、
私が思い出したのは、コンセプトアルバムについて。

ipodの時代にコンセプトアルバムは生き残れるのか?

古くは、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」や
ジギー・スターダスト」など名コンセプトアルバムがありましたね。

私自身も、最近は1つのアルバムを通しで聴く機会が
ほとんどなくなってしまいました。行く末が心配です。

そいえば、初めて福岡さんの本を読んだ時も、
これらの歴史的名盤を聴いた時の衝撃に近いものがありました。

この本から何を活かすか?

グット・ラボラトリー・プラックティス。実験室におけるよき習慣。

  「ヒトは常に間違える。忘れる。混乱する。だから、それをしないように
  注意するのではなく、それが起こらないための方法論を考えよ。
  あるいはミスが起こったとき、その被害が最小限にとどまるような
  仕組みを考えよ。それが君たちの仕事だ。」

これは、本書で紹介されるエフレイム・ラッカーさんの言葉。 

実験室の中だけでなく、ヒューマンエラーが起こりえる
全ての場面で活かしたい習慣です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

 

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| 科学・生活 | 06:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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