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ソロスは警告する 2009

ソロスは警告する 2009 恐慌へのカウントダウン
ソロスは警告する 2009 恐慌へのカウントダウン
(2009/06/12)
ジョージ・ソロス (解説)松藤 民輔 商品詳細を見る

満足度★★★★

本書は「ソロスは警告する」のペーパーバック版が
2009年に米国で出版された際に加筆された、
「Part Three:The Crash of 2008 and What it Means」の部分を
独立して翻訳したものです。

ですからページ数は約100ページ(付録部分を除く)と少なく、
本書単独であまり多くのことが語られているわけではありません。

しかし、ジョージ・ソロスさんは自分の発言に対して責任を持っていますし、
カリスマの反省が学べるという点では意義深い本でした。

まず、冒頭で「ソロスは警告する」での主張において
何が正しく、何が間違っていたのかが述べられ、
ソロスさんの運営するクォンタム・ファンドの2008年の
パフォーマンスが示されています。

一番の誤りは、新興国経済の好況が先進経済国のパフォーマンスに
関係なく続くという「デカップリング説」を信じたこと。

具体的にはインド投資で、大きく損失を出したようですが、
それでもトータルで10%近くの年間リターンを出しているところは
さすがソロスさんですね。

全体の内容としては、大きく分けて2つのことが書かれています。

一つは、2009年の経済見通し。
もう一つは、グローバル経済が回復するためにオバマ政権がとるべき政策。

ボリュームとしては、政策提言に割かれているページの方が多いです。

ソロスさんの見通しでは、アメリカ経済の大底は2009年末で、
中国は深刻な不況に陥りつつも、もう少し早く底を打つ見込み
となっています。

また、日本については次ぎのように書かれています。

  「資産家は安全性を求めて日本円と金に向かうだろうが、
  それも当局の抵抗に遭遇するのではないだろうか。
  特に、円高には日本政府が素早く反発するであろう。」

最近の日本政府の対応を見る限り、私はソロスさんが考えるほど、
素早い対応がなされるとは思っていませんが、
ソロスさんの予想通りになることに越したことはありません。

本書は続編というより、加筆を分冊したものですが、
できれば「ソロスは警告する」シリーズとして
2010年、2011年・・・と毎年出版して欲しいものです。

この本から何を活かすか?

本書では、オバマ政権に対する5つの政策提言がありました。

  1. 財政出動による景気刺激
  2. 住宅ローンの借り手と貸し手の徹底的なオーバーホール
  3. 銀行システムの資本再建
  4. 革新的なエネルギー政策
  5. 国際金融システムの改革

実際のところ、私はオバマ政権の政策をあまり知らないので、
このソロスさんの提言が、実現性の高いものなのか
判断がつかないところがありました。

少し、オバマ政権がやろうとしていることをフォローした上で、
この部分を読み返したいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経済・行動経済学 | 06:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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