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ゲームの変革者

ゲームの変革者―イノベーションで収益を伸ばす
ゲームの変革者―イノベーションで収益を伸ばす
(2009/05/23)
A.G.ラフリー&ラム・チャラン 商品詳細を見る

満足度★★★

世界最大の一般消費財メーカーであるP&G社の
イノベーションを中心に据えた経営手法を紹介する本格的な経営書。

著者は、P&G社前CEOのアラン・G・ラフリーさんと、
世界的経営コンサルタントであるラム・チャランさん。

本書は、ラフリーさんの内部からの視点と
チャランさん外部からの視点のバランスが絶妙。

ちなみに、ラフリーさんは2009年の7月にCEOを退いたばかりで、
本書を著した時は、現役バリバリのCEOでした。

ジレットの買収や、利益率の高い美容関連商品や高級日用品に
軸足を移すことで輝かしい実績を挙げ、
ラフリーさんは、世界的な名経営者として高い評価を得ています。

ビジネスを成功させる最も確実な方法は、
ゲームのルールを自分に都合に合わせて書き換えること。

これが、本書のタイトル「ゲームの変革者(ゲームチェンジャー)」
の由来です。

そのゲームのルールの書き換えを可能にするのが「イノベーション」。

イノベーションは、経営の根幹をなし、目標設定、戦略作成、
組織構成、経営資源の分配、予算策定、リーダーの育成など、
重要な意思決定を下す基盤と説明されています。

ところで、イノベーションとは何か?

本書では、発明とイノベーションの違いを確認することで、
イノベーションとは何かを、はっきりさせています。

発明とは、新しいアイディアが製品やシステムなどの形になったもの。

イノベーションとは、新しいアイディアが収益を生み出す形に変わること。

本書では、イノベーション中心の経営を進めるため、
8つの要素に分け、組織の隅々までイノベーションを浸透さる
手法が解説されています。

また、他社事例としてはチャランさんが中心に、
GE、レゴ、HP、デュポン社などのイノベーション経営を
紹介しています。

以前、P&G社について書かれた本では、和田浩子さんの
P&G式 世界が欲しがる人材の育て方」を紹介しましたが、
本書はまたそれとは違い、100%経営者目線で書かれています。

現在進行形でイノベーションの指揮を執っていたCEOが、
その秘密を明かす、非常に読みごたえのある経営書でした。

この本から何を活かすか?

本書は、2008年のビジネスウィーク誌が選ぶ
ビジネス書ベスト10に選ばれたそうですが、
日本ではあまり注目されていないような気がします。

それも、ラフリーさんの日米の知名度の違いによるのでしょう。

ちょっと残念なことですね。

また、2000年以降P&G社の大躍進は日本のマスコミで
取り上げられることはありませんから、P&G=イノベーションという
イメージが日本では、あまり浸透していないのかもしれません。

どうせなら、「世界最高のCEOが語るイノベーション経営」
ぐらい分かりやすい邦題の方が、良かったのかもしれませんね。

 Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経営・戦略 | 06:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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