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微分・積分を知らずに経営を語るな

微分・積分を知らずに経営を語るな (PHP新書)
微分・積分を知らずに経営を語るな (PHP新書)
(2009/03/14)
内山 力 商品詳細を見る

満足度★★★

中身は微分・積分というより、統計をビジネスに活かすための本。

統計の背後にある意味づけを、微分積分の考えで
補足しているといった感じでしょうか。

ビジネスの様々なシーンで、数値「予測」が必要とされますが、
数値はパソコンで算出できても、その意味がしっくりこない人に
丁度いい解説がなされています。

著者の内山力さんは、次ぎのように説明しています。

  現代のビジネスパーソンの最大の悩みは「いかにして明日を読むか」。

  経験もカンも度胸も使わず、誰もが、ぐうの音も出ないやり方で
  予測するために必要なのが、「昨日までを小さく区切って(微分)、
  それを未来へとつなげていく(積分)」という方法。

つまり、客観的な予測で意思決定するためには
微分・積分の考え(統計)が必要ということです。

本書では、第1章で微分・積分の考えを図解し、
第2章以降は、ビジネスの現場での活用法を紹介しています。

  第1章 微分・積分を30分で理解する
  第2章 微分がわかれば利益が上がる(利益予測)
  第3章 積分がわかれば在庫が減る(在庫管理)
  第4章 微分・積分マーケティング(ライフサイクル、価格弾力性)
  第5章 微分・積分で顧客満足度(品質管理)
  第6章 微分がわかればコストが下がる(適正ロット数)

実際に統計や微分・積分の考えをベースに管理される
ビジネスシーンはけっこう多いもの。

個人的には、マーケティングと微分積分との
巡り会わせが新鮮でした。

内山さんの本では、「数字を使える営業マンは仕事ができる」なども
そうでしたが、考えさえ理解できれば、面倒な計算はエクセルでと、
完全に割り切っているところが良いところです。

なにより、理解することだけに集中して
読むことがでるのが、ありがたいですね。

ですから、途中で「数式」が少しだけ登場する場面がありますが、
腹を固めて読めば、実はそんなに難しくはありません。

本書は、ビジネス上必要な、数学的裏づけのある
予測数値を出すために、大きな助けになることは間違いありません。

但し、「数学を恐れない」ビジネスパーソンになって欲しい
という内山さんの希望は、多くの人に届いたかどうかは
ちょっと微妙なところでしょう。

そもそも「微分・積分を知らずに」というタイトルだけで、
数学アレルギーの人は、本書を手にしないような気がしますので・・・

この本から何を活かすか?

限りなく小さく区切るとう発想。

微分と積分の背景には、こういった考えがあります。

本書では数値管理上必要な、微分・積分の考え方が
説明されていましたが、
発想法としてもこの「極限」で考えることは重要です。

極端な例を考えることで、見えなかったものが見えてきたり、
思考の幅が大きく広がることもありますね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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