「スパイク!」経営
「スパイク!」経営
HRインスティテュート (2007/05/16)
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満足度★★★★
スパイク経営とは何か?
それは、市場の変化を先回りし、
新たな市場・事業を創出するための「点」を打ち、
それを「線」、更には「面」にするためのロードマップを描き、
これを戦略として、組織を改革・進化する経営。
企業はスパイク経営をすることで、進化のステージを上がっていく。
本書では、企業の進化するステージを5段階に分け、
豊富な事例によりそのステージの特徴を説明しています。
1.起業ステージ:mixi、オイシックス、YouTubeなど
2.成長ステージ:楽天、ワタミ、グーグルなど
3.安定シテージ:ユニクロ、資生堂、イケアなど
4.発展ステージ:サントリー、ホンダ、ウォルマートなど
5.高進ステージ:トヨタ、GE、P&Gなど
それでは、高いステージに進むためには何が必要か?
本書には2つのことが、バランスをもって要求されるとあります。
それは「仕掛ける戦略」と「仕組む戦略」。
言い換えると、ポーター理論をベースにした“勝つ戦略”と、
バーニー理論をベースにした“負けない戦略”です。
そして、この戦略を支えていくためには、
コーポレートウェイ、つまり企業の遺伝子となる“その企業らしさ”を
進化させる必要があると解説されています。
本書は、このような考えをもとにチェックシートで、
自分の会社のスパイク経営度を診断し、
その現状に合わせて対策を考えられるようになっています。
まさに、正統派の経営指南書です。この本から何を活かすか?
コーポレートウェイを進化させる。
これは企業についてのことですが、同様に個人や家族についても、
パーソナルウェイ、ファミリーウェイを進化させる必要があります。
こことで大切なのは、○○ウェイ=“らしさ”を持つだけでなく、
それを“進化”させる視点を持つこと。
これを機に、少し家族での話し合いの時間を多く持とうと思います。
May the reading be with you!
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