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不透明な時代を見抜く「統計思考力」

不透明な時代を見抜く「統計思考力」
不透明な時代を見抜く「統計思考力」
(2009/04/15)
神永 正博 商品詳細を見る

満足度★★★★

身近な生活や仕事で使える、統計的思考を身につけるための本。

そもそも、世の中で発表されるデータや指標などは、
必ず作成者の「意図」が反映されています。

主張したいことが先にあって、そのことを裏付けるために都合のいい
「部分」だけを切り取って、加工してされてデータは発表されます。

大切なことは、数字・表・グラフがあるからといって
主張されていることを鵜呑みにせず、思考停止に陥らないことです。

そのためには、自分の頭で考えるための統計思考力が必要です。

著者の神永正博さんは、本書の中でほとんど数式を使わず、

  第1章では、データの見方(元データに当たる習慣)
  第2章では、データの読み方(統計の基礎)
  第3章では、データの使い方(過去データから未来を予測)

の3ステップで、統計的思考が簡単に学べるようガイドしています。

  「他人が気づいていない問題を見つけ出し、
  自分で考えて結論をだすことです。
  だれかが書いたデータの解釈を読まされている状態から
  自分でデータを読むようになれば、見える世界が変わってきます。」

神永さんは、まえがきで書いているように、
統計思考力は、生きていく上で大きな武器になります。

学生時代に「数学」で最も身につけるべき力は、ロジック構築力であり、
分野では、「確率・統計」が一番活用度が高いように、私には思えます。

本書は、数学アレルギーの人には、少し難しく感じる部分も
あるかもしれませんが、統計の概念とその身近な応用例を学ぶには、
まさに最適の一冊です。

以下、参考までに私が勉強になった点です。

1.経済現象や株価が統計で予想できる範囲の考察

  経済現象では、正規分布で考えるととんでもない事態になることが、
  頻繁に起こり、「元データを先に見る」ことが重要であること。

2.「人口ボーナス期」と「人口オーナス期」の概念

  人口ボーナス期 : 働く人口が多く、老人・子どもが少ない(経済発展)
  人口オーナス期 : 子ども < 働く人口 < 老人 (経済減速)

この概念によって何がわかるかというと、人口データから各国の
人口ボーナス期が予測できるので、例えば、中国やインドが
いつまで発展するか、ひとつの目安を持つことができるようです。

この本から何を活かすか?

統計関連のオススメ本を以下にまとめます。

神永さんが本書で紹介していて、私が未読のもの。

  ・「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン
    フラクタルの考えから金融市場を分析。
  ・「ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
    ナシーム・ニコラス・タレブさんのブラック・スワン上下巻で
    ダイヤモンド社から6月19日発売予定。今から楽しみです。

本書で紹介していないものも含め、私のオススメ。

  ・「数字を使える営業マンは仕事ができる
    神永さんが本より易しく、即、仕事で活かしたい方向け。
    (2009年5月現在、Amazonでは在庫無くマーケットプレイスのみ)
  ・「グラフで9割だまされる
    統計と図やグラフはセット。癖はあるが面白い本。
  ・「まぐれ
    昨日も、「新田ヒカルさんの12冊」で紹介したばかりですが、
    タレブさんのこの本は絶対に外せませんね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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