1回きりのお客様を100回客に育てなさい
1回きりのお客様を100回客に育てなさい (DO BOOKS)
(2009/03/05)
高田 靖久 商品詳細を見る
満足度★★★
「固定客化」のノウハウが書かれた本。
著者の高田靖久さんは、いわるゆる経営コンサルタントではなく、
東芝ITコントロールシステム所属で顧客管理ソフトの販売が
本業の方です。
前作の『お客様は「えこひいき」しなさい!』もそうでしたが、
本業で携わる多数の店舗データの裏づけを基に、
ノウハウを構築し、本書を執筆しています。
そのデータによると、一般的な店舗では
利用頻度で顧客を分類すると、次のような割合になるそうです。
・「1回きり利用」のお客さま70%
・「2回以上利用」のお客さま30%
圧倒的な割合を占めるのは、「1回きりのお客さま」。
つまり、この層をいかにリピートさせるかが商売繁盛の鍵となります。
そこで高田さんが提唱するのが、1度利用したお客様に
3ヵ月以内に3回、立て続けに3つのダイレクトメール(DM)を送り
固定客化する方法です。
STEP1 3日後のDM : サンキューメール(お礼+こだわり+熱い思い)
STEP2 3週間後のDM : ライクメール(お客様の声や同業者推薦の言葉)
STEP3 3ヵ月後のDM : ラブメール(30%割引の当選券)
さて、ここまで書くと、以前、似たような手法があったなと
気がつく方も多いはず。
それは、神田昌典さんの「21日間感動プログラム」です。
私の記憶も既におぼろげですが、
STEP1 3日後にサンキューレター
STEP2 1週間後にもう一度レター
STEP3 3週間後に思いがけないプレゼント
を送って固定客化するプログラムだったような気がします。
そいえば、本書のサブタイトル「90日でリピート率を・・・」は
神田さんの「あなたの会社が90日で儲かる!」を思い出させますね。
神田さんがこの手法を使って有名になったのは約10年前。
本書はその手法にアレンジを加えて復活させた、
いわば「リメイク作品」と考えることができそうです。
もともと神田さん自身も輸入した手法をアレンジした訳ですから、
それだけオリジナルの手法が強力だったということでしょう。
10年位前に流行った手法をアレンジして復活させる。
こういう視点で考えると、まだまだリメイクできる
手法があるのかもしれませんね。この本から何を活かすか?
このブログの「1回きりの読者」の割合は?
以前の記事で、このブログの2009年3月度の
Google Analyticsレポートを公開しましたが、
今回は月単位で訪問が1回だけの方の割合を見てみます。
2009年1月度 1回だけ訪問者 53.14%
2009年2月度 1回だけ訪問者 55.82%
2009年3月度 1回だけ訪問者 52.69%
2009年4月度 1回だけ訪問者 48.03%
若干1回だけの訪問者の割合が減っているようにも見えます。
少しリピート読者が増える傾向なのか、誤差の範囲かは微妙なところ。
このブログは基本的に、「1記事完結」の内容ですが、
「続きもの」の連載形式を採用すると、
リピート読者が増えるのかもしれませんね。今後、要検討。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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