活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

知っているようで知らない 「法則」のトリセツ

2009年04月10日
ノウハウ本 2
知っているようで知らない 法則のトリセツ
知っているようで知らない 法則のトリセツ
(2009/02/26)
水野 俊哉 商品詳細を見る

満足度★★★★

古今東西の「法則」を使用シチュエーション別にまとめた本。

著者は、今や「まとめ本の大家」となりつつある水野俊哉さん

「法則」とは、いつでも、またどこででも、一定の条件のもとに
成立するところの普遍的・必然的関係。(広辞苑より)

本書では、あまたある法則の中から、
ビジネスパーソンに興味のある、仕事やビジネス、人間関係、
心理などに関する法則を150個以上紹介しています。

索引や参考文献も細かく掲載され、法則のレファレンスブック
としての機能も高いので、手の届く所に置いておくと便利な一冊です。

法則もこれだけ並ぶと圧巻。
というか若干、法則の価値も薄らぐ(デフレが起きている)ような
気がしなくもありませんが・・・

本書にあった、私の聞きなれない法則をいくつか紹介すると、

  ・バンドワゴン効果 (人に宣伝してもらうと評価が高まる)
  ・スティンザーの3原則 (反対者は正面に座る)
  ・エメットの法則 (先延ばしした仕事は2倍の労力が必要)
  ・ホフスタッターの法則 (仕事はいつも自分の予想以上の時間がかかる)
  ・集団極性化 (集団の意見ほど極端な方法に向かいやすい)

などなど。いろいろあるものですね。

ただし、「法則」の使い方には注意があります。

  「もっとも、先の法則も“名前だけ知っている”レベルでは
  意味がない。なぜなら自分で使いこなしようがないからだ。」

と水野さんも、まえがきで述べている通り、
名前を知っていること、覚えることだけで満足してはいけません。

「○○の法則」と言われると、それだけで分かったつもりに
なってしまうのが法則の危険な所。

「法則」という言葉自体が、それだけで権威付けされる
ハロー効果(背光効果)を持っていることを知っておくべきでしょう。

要は、「法則」と聞いても、そこで思考停止状態にならず、
先人達が見つけた叡智に自分の思考を加え、
本書で紹介される法則を使いこなしていく必要があります。

この本から何を活かすか?

  「好意の相互性」

  相手が好意を持っていることがわかると、こちらも好意を
  返そうとする心理法則。

本書177ページの「ビジネス書評ブロガーマトリックス」に
当ブログが載っています。
ということで、本日の記事には「好意の相互性」が
バイアスとして働いていることでしょう。

また、大好きなビジネス書として、杉村太郎さんの
アツイコトバ」を紹介する水野さんに対し、
私は、「類似性による親近効果」を持っている可能性もあります。

 Miss a meal if you have to, but don't miss a book.   
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

コメント2件

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sickboy

おはようございます。

おはようございます。

いつもTBありがとうございます。

選書眼にはいつも驚かされています・・・この本も現在積読状態でikadokuさんのページを見させていただいて、ページをめくり始めたところです。

これからも楽しい記事期待しています~

2009年04月12日 (日) 06:38

ikadoku

sickboyさん

こちらこそ、いつもTBありがとうございます。

sickboyさんのブログには、マインドマップ画像が
掲載されていたり、他のブログサイトも
紹介されているなど、いろいろと参考になります。

これからも、よろしくお願いいたします。

2009年04月13日 (月) 12:01