活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

みとめの3原則

2009年03月20日
仕事術・スキルアップ・キャリア 0

みとめの3原則 - 人間関係にも業績アップにも効く「1日たったひと言」の仕事術
みとめの3原則 - 人間関係にも業績アップにも効く「1日たったひと言」の仕事術
(2009/01/06)
木戸 一敏 商品詳細を見る

満足度★★★

あなたは、ちゃんと仕事をやらない部下を認められますか?
威張ってばかりのヤル気をなくさせる上司を認められますか?

本書が実践を勧めるのは、どんな相手であっても
その人の考え方や価値観を「みとめる」こと。

いわゆる「アクノリッジメント」の勧めです。

「ほめる」のではなく「みとめる」。やるべきことは単純。
だからといって、それが簡単にできるとは限りません。

人は誰しも、認めたくない人や、許せない人が多かれ少なかれ
いるものですから、接する人すべを「みとめる」のは、
なかなか難しいことでしょう。

著者の木戸一敏さんは、自身の営業経験などから
相手を「みとめ」て人間関係を改善させるコツを本書で説明します。

本書の「みとめる」は、3段階に分かれています。

  ステップ1. 見とめる(=受けとめる)
  ステップ2. 認める(=受入れる)
  ステップ3. 皆富める(=受入れ合う)

これが、タイトルの「みとめ3原則」。

具体的には、相手の言葉をオウム返しにして、
最後に「ありがとうございます」を付け加えるなど。

例えば先輩から「営業は、まず身だしなみをキチンとすることだ」と
指導されたら、「身だしなみですね、ありがとうございます」と答える。

更に、相手に厳しいことや理不尽なことを言われても、
まずは「みとめ言葉」を一つ間に挟んでから会話をスタートさせます。

  そうですね、そうだったんですか、なるほど、その気持ちよく分かります、
  それで行こう、大変でしたね、頑張ったね、最高、ありがとう・・・

誰でも承認欲求がありますから、たとえ、その人の行為は許せなくとも、
その人自身や、その人の気持ちを「みとめる」ことが、
人間関係を良くするキッカケになることは間違いありません。

本書には、効果的に「みとめ」の技術をマスターするために、

  ・ひとり「みとめ」トレーニング法
  ・ワンパターン狙い撃ちトレーニング法

などが紹介されていました。
これで、「みとめ」が苦手な人も一歩ずつ始められそうです。

そういえば以前、俳優の石田淳一さんが女性との会話テクニックで、
  「うそー?」、「ほんとー?」、「信じらんない」
の3ワードだけで、聞き役に徹することが、女性を気持ちよくさせる
秘訣と語っていたことを思い出しました。

これなんかも、きっと「みとめ言葉」の応用なんですね。

この本から何を活かすか?

本書の最後には、自分や家族を「みとめる」ことの
大切さが書かれていました。

昨日、出先でクッキーと煎餅をもらったので、
帰宅して特に考えもなく、子どもにクッキー、妻には煎餅を渡しました。

すると突然、「なんで、私が煎餅なの?!」と妻が半ギレに。

私は、何が起こったか理解できず、
その場では「みとめ言葉」が出てきませんでした。

本書によると「みとめ言葉」はタイミングを逃しても
効果があるようですから、
「いやぁ~、昨日の煎餅のことだけどさ、そうだよね~・・・」と
後で切り出してみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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