活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

FXの小鬼たち

2009年03月05日
トレード 4
FXの小鬼たち―マーケットに打ち勝った12人の「普通」の人たちの全記録 (ウィザードブックシリーズ)
FXの小鬼たち―マーケットに打ち勝った12人の「普通」の人たちの全記録 (ウィザードブックシリーズ)
(2009/01/16)
キャシー・リーエン、ボリス・シュロスバーグ 商品詳細を見る

満足度★★★★

個人トレーダーへのインタビュー集です。

インタビューされるのは、ファンドマネージャーや銀行ディーラー
などのいわゆるプロではない、「普通」の個人トレーダー。

原題の「MILLIONAIRE TRADERS」に対し、
なぜか邦題は「FXの小鬼たち」という意味不明のネーミング。

実際に紹介されるトレーダーは、FX専門の方もいれば、
株式、先物、オプションなど様々。
FXに特化した本ではないので、ご注意を。

また、住んでいる国も米国に留まらず、南アフリカや香港など
様々ですし、各人の投資スタイルも千差万別。

ただし、書かれている内容は「本物」。

実際にトレードをしている人が読めば、たとえ扱っている商品や
マーケットが違っても、このインタビューがトレードの核心を
突いていることが分かるでしょう。

インタビュアーは「FXトレーディング」のキャシー・リーエンさんと
同僚のボリス・シュロスバーグさん。

トレードを始めたきっかけ、最初の資金、取引スタイルや回数、
目標、最高と最低のトレード、生活費の捻出、ナンバーワンルール
などの質問を中心に、12人のトレーダーにインタビューを行います。

具体的なパラメータの設定など、あまり細かい話は出てきませんが、
インタビュアーがしっかりしているので、各トレーダーの叡智を
うまく引き出せている印象です。

第1章は、12人それぞれのインタビューから得られた
ユニークなアイディアを「トレードの極意」としてまとめ、
第14章(最終章)では、「トレーディングのはじめ方」が説明されています。

正直に言って、この2章だけでもかなりのエッセンスが
凝縮されていますので、本書に興味がある方は、
いきなりネットで注文せずに、実際に書店でこれらの章に
軽く目を通してから、購入することをオススメします。

ちなみに、「トレードの極意」のタイトルは次の通りです。

  1. ニュースが良いのに株価が下落したときは買い
  2. 自分自身を知り、自分のトレードを知る
  3. 復讐は絶対に割に合わない
  4. バーチャルトレードを二回試み、資金を二回とも
   三倍にしてからリアルトレードに入れ
  5. 冷静さを失わず、必ずストップを置く
  6. 資金を守り、自分を守る
  7. アベレージダウンは敗者の技だが、アベレージインは
   成功と失敗を分ける可能性がある
  8. 天井と底はあとでしか分からない
  9. 転換は一度だが、トレンドは継続する
  10. ポジションの最後の25%が全体的な利益に大きく貢献する
  11. お金を自分のために働かせる
  12. 探りの注文を入れてコンピューターに勝つ

この本から何を活かすか?

本書で紹介された12人の個人トレーダー中で、
私が一番好きなスタイルは、2番目に紹介されているロブ・ブッカーさん。

ブッカーさんに、仕事は何かと尋ねると、
まずは「バックテスター」、次に「トレーダー」と答えるそうです。

バックテストで有効性が確認されない限り、本物のお金を使った
トレードをしないことに徹し、収入未満の生活を送る倹約家。

ブッカーさんは言います。

  『「トレードは失ってもいいお金でやるべきだ」は有害な言葉』

徹頭徹尾、守りのトレードをするブッカーさんにとって、
失ってもいい気軽なお金など存在しません。
だからこそ、徹底的にバックテストし、
厳密にロスカットする姿勢が貫かれているわけです。

マーケットは生き残ってナンボの世界ですから、
この姿勢は、見習いたいものですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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少額FXトレーダー

お邪魔します。

「FXの小鬼たち」は恥ずかしながら未読ですが、ロブ・ブッカー氏の『「トレードは失ってもいいお金でやるべきだ」は有害な言葉』という言葉には深く共感します。
お金を粗末に扱うと、投資でもそれ以外でもロクな結果になりませんから。

ちなみにFX関連の書籍は何冊か読みましたが、なかなかこれというものに出会えません。
本を読むよりも、実際の相場を見た方が勉強になる気がしています。

そんな中でも南緒氏の「FX革命!」という書籍は、FXトレーダーの間にはびこる奇妙な“常識”をメッタ切りしていて、意外にも共感できました。
前出のブッカー氏同様に『「命ガネ」でトレードせよ!』と書いているのも、痛快です。

2009年04月11日 (土) 12:31

ikadoku

少額FXトレーダーさん

デモトレードと実際のトレード結果に、
良いにせよ悪いにせよ乖離が見られるのも
その点が影響しているのでしょう。

私は南さんの本は読んでいませんが、
本物のトレーダーの言葉には共通するものが
あるのかもしれませんね。

2009年04月13日 (月) 12:03

maki

初めまして☆
突然お邪魔してすみません。
本屋で見つけて内容が良かったので買ったのですが、私の知っているトレーダーさんたちのお勧め本にはなかなか上がってきません。マーケットの魔術師シリーズは多くの方が勧めているんですが・・
私としてはとても参考になったので少し不安で(^^)
私は主婦トレーダーですが、なかなか自分にあったトレードスタイルが確立できず悩んでいたところに本書の一日10ピプス、とめぐり合い、救われました。

良い本だと思います。

投資苑を読みたいのですが少し高価で買うかどうかなやんでいます。しかも何巻もあるし・・悩むところです。

本の評判を知りたくて検索していたところ到着しましたので一言お礼まで・・
またお邪魔させていただくかもしれません♪

2009年05月31日 (日) 12:49

ikadoku

makiさん

本書には、いろいろなスタイルのトレーダーが
等身大で登場し、参考になるインタビューが満載でしたね。

アレキサンダー・エルダーさんの「投資苑」、
確かに良書ですが、金額で躊躇するのも分かります。

まずは、図書館や古本で探してみるのは、いかかでしょうか?

2009年06月01日 (月) 10:30

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