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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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アイデアのちから

アイデアのちから
アイデアのちから
(2008/11/06)
チップ・ハース / ダン・ハース 商品詳細を見る

満足度★★★

アイディアを「記憶に焼きつくもの」にするための
フレームワークを提示する本です。

新にアイディアを発想するための本ではなく、
今あるアイディアをもっと印象に残るものに変えるのが
メインの目的です。

本書で紹介されるフレームワークは、次の6つの原則です。

  原則1. 単純明快である (Simple)
  原則2. 意外性がある (Unexpected)
  原則3. 具体的である (Concrete)
  原則4. 信頼性がある (Credentialed)
  原則5. 感情に訴える (Emotional)
  原則6. 物語性がある (Story)

頭文字を取るとSUCCES(s)=成功となるようです。

解説を務める勝間和代さんも使っているフレームワークで、
本書は、勝間さんが2007年に読んだ原書の中で、
最もお気に入りの一冊とのこと。

この6原則をただ並べただけでは、なんとも味気ないものですが、
本書では1章ごとに1つの原則を解説し、豊富な事例やエピソードが
紹介されていますから、非常に興味深いものになっています。

多少ピンとこない事例もいくつか含まれていますが、その点は
翻訳本の宿命のようなものですから、やむを得ないでしょう。

本書から、原則3.の「具体性である」ことの
重要性を示すエピソードをひとつ紹介します。

  キング牧師が暗殺された1968年、米アイオワ州にある小学校の
  3年生のクラスで、「差別」を理解させることに限界を感じていた
  女性教師が、ある試みをしたそうです。

  教師は、茶色い目の児童と青い目の児童を分けて、宣言しました。

  「茶色の目の子は、青い目の子より優れている。
  この教室では、目が茶色い方が偉いのです。」

  その後、青い目の子は特別な首輪をつけさせられ、
  座席、休み時間など差別的な扱いをすると、児童同士の友情も壊れ、
  茶色い目の子たちは、悪意に満ちた差別的な人間に変貌したそうです。

  その翌日、女性教師はこう言いました。

  「自分は間違っていた、実は茶色の目の子の方が劣っていた。」

  子供達はこの運命の逆転を、たちまち受け入れ、青い目の子たちは
  歓喜の叫びを上げ、首輪を茶色い目の子につけようと駆け出したそうです。

この体験は、後々まで児童に影響を与え、児童が成人した後の調査でも
同年代の人々より、はるかに差別意識が低い大人になったそうです。

教育上のこととはいえ、とにかく強烈な試みですね。
具体性もここまで行くと、トラウマになるような気もします・・・

この本から何を活かすか? 

どちらのアイディアが良いか?

こう問われる場面は比較的よくあります。

そんな時、本書の6原則をチェックリストとして活用すると、
どちらが優れているか簡単に判断がでます。

本書では、「アイディア・クリニック」として、
この6原則に沿ってアイディアを比較するコーナーが設けられていましたが、
これはすぐにでも活用できそうです。 

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.  

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| アイディア・発想法・企画 | 11:48 | comments:2 | trackbacks:3 | TOP↑

COMMENT

こんにちは。
この本、良いですよね。
アメリカで、ベストセラーになったのもうなずけます。
アイデアのフレームワークがわかるようになったので、活用したいです。

| ビジネス書書評・知識をチカラに | 2009/01/09 16:04 | URL |

ビジネス書書評・知識をチカラにさん

フレームワークは、知っていることよりも
それを本当に活用するかが重要ですねよね。
その点では、読書と同じです。

| ikadoku | 2009/01/11 09:34 | URL |















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| 書評リンク | 2009/01/08 21:00 |

『アイデアのちから』チップ・ハース(著),ダン・ハース(著)

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