活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

できそこないの男たち

2008年12月10日
科学・生活 2
できそこないの男たち (光文社新書)
できそこないの男たち (光文社新書)
(2008/10/17)
福岡伸一 商品詳細を見る

満足度★★★★

傑作「生物と無生物のあいだ」の著者・福岡 伸一さんによる
“性”の謎に迫るドラマチックな科学読み物。

  「生物のデフォルトとしての女性を無理やりカスタマイズ
  したものが男性であり、そこにはカスタマイズにつきものの
  不整合や不具合がある。

  つまり生物学的には、男は女のできそこないといってよい。」

だから男性は、ところどころ急場しのぎの不細工な仕上がりで、
平均寿命も短かく、病気にかかりやすく、精神的にも弱いと。

これが、本書のキーアイディアです。

世間では、女性の社会的立場が弱いとされ、
本書の話しでは、逆に、男性の方が生物学的に弱いわけで、
この2点で考えると、うまくバランスが取れているものだな~と、
私は妙に納得してしまいました。

本書で福岡さんは、できるだけ教科書的な記述を避け、
生物学的な発見の瞬間を巧みな文章で「物語」として紡ぎだします。

事実と事実という、点と点を結びつけてストーリーに
仕上げる作業をする中で、ひょっとすると科学的に確証がない推測が
入っているのかもしれませんが、シロウトの私が読む分には、
とにかく読み物として抜群に面白い作品でした。

久しぶりの、読み出したら止まらない状態。

少し懲り過ぎていたり、後半でちょっと失速する部分もありますが、
前回の「生物と無生物」に続き、
福岡さんの文章の上手さに圧倒されました。

こういった一般の人でも読める、魅力的な科学読み物が
増えることで、日本の学生の理系離れに
少しでも歯止めがかかることを願うばかりです。

この本から何を活かすか?

本書の第1章は、「見えないものを見た男」というタイトルで、
1600年代に高倍率の顕微鏡を作ったレーウェンフックさんという
アマチュア男性を主人公とした話でした。

これを読んで、顕微鏡が欲しくなりましたね~。

ちょうど、子供に、「アイクロップス」という顕微鏡のオモチャを
買うことを検討していたので、まさにグットタイミング。

アイクロップスアイクロップス 商品詳細を見る

ただし、アイクロップスを買うにせよ、学習顕微鏡を買うにせよ、
本書で勧められている(?)、
「精子の観察」を、娘の顕微鏡でするのがバレたら、
一生恨まれることは間違いないでしょう。

私は、そこまでリスクをとった冒険は、できそうにありません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

コメント2件

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flowrelax

ikadokuさん、こんばんは。

本書は結構難しい内容を扱っているにもかかわらず、比喩がとても上手くて、ストーリーについつい引き込まれてしまいました。

私も福岡さんの文章はとても素晴らしいと感じました。

ご紹介の「生物と無生物のあいだ」もおもしろそうですね。チェックしてみます。

2009年01月20日 (火) 00:37

ikadoku

flowrelaxさん

ビジネス書とは違う分野の本ですが、
非常に面白い本でした。

できれば10代の頃に、本書や「生物と・・」に
出会いたかったと思いますね~。

2009年01月20日 (火) 08:30