2008.11.15 Sat
じゃんけんはパーを出せ!

じゃんけんはパーを出せ!~ビジネス解決力が身につく「ゲーム理論」~
(2008/10/06)
若菜 力人 商品詳細を見る
満足度★★
何も考えずにじゃんけんをすると、人は「グー」を出しやすいそうです。
だから確率的には、「パー」を出すと勝ちやすい。
相手もこれを知っていたら、お互い「パー」を出して「あいこ」になります。
更に「あいこ」の場合、続けて同じ手が出される確率は1/4以下とのこと。
つまり、相手が続けて「パー」を出す確率は低いので、
次に「グー」を出せば少なくとも負ける確率は少ない。
しかし、もし相手もこの確率を知っていたら・・・
このように、相手の動きに応じて、自分の戦い方を変えるのが
戦略的思考であり、その中で最適な戦い方を考える理論が、
本書のテーマである「ゲーム理論」です。
冒頭では、このように説明されていますが、
単純に確率だけで終わらず、相手と自分の利得を総合的に
判断する所に、ゲーム理論の面白さがあります。
本書は、雑学的にゲーム理論の雰囲気を知るために、
読むという目的に適している一冊。
ブルーレイ対HD-DVD、合コンのタダ乗り、理系男VS文系男、
ラクして儲ける方法、美人VS賢い女性など、
かなり身近な例で、ペイオフマトリックスなどを使って、
わかりやすく説明されています。
ただ、例があまりにも身近過ぎるので、
別にゲーム理論を使わなくても、常識的に考えれば、
最適な結論が出てしまいます。
そのため、ゲーム理論のありがたみを、
いま一つ伝えきれていないのが、少し残念なところ。
ある程度ゲーム理論を知っている方が本書を読むと
物足りなさを感じるかもしれません。
そういった方には、「もっとも美しい数学」がオススメ。
ゲーム理論の持つ、煌きと奥深さを味わうことができます。
この本から何を活かすか? 「皆さんが持っているマイレージは、決してサービスでついてくる
オマケではなく、皆さんを囲い込んで他社に浮気させないための
戦略的なマーケティング・ツールだったのです。」
と、本書には説明がありますが、マイレージさえ知っていれば、
きっと中学生でもそれが囲い込み目的と気が付くでしょう。
当たり前のことを書いても、読む人にとって面白くありません。
これは、私のブログにも言えるところです。
気をつけなくては・・・
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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