PRIDELESS(プライドレス) 受け入れるが正解
PRIDELESS(プライドレス) 受け入れるが正解
満足度★★★
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藤森慎吾 徳間書店 2021年01月28日頃
「公私ともに “聞き役” となる
ことが多いぼくが、この本のなか
では、自分のことをなにからなに
まで披露してきた。そういうのは
慣れていないから、なかなか
恥ずかしいというか、どこかむず
痒いというか・・・。
でも、やってみてよかった。
自分なりの発見がたくさんあった
から。その最たるものは、ぼくの
“プライドレス” な生き方だって、
まあアリだよね? と確認できた
こと。」
本書はオリエンタルラジオの
藤森慎吾さんの自分語りの本です。
相方の中田敦彦さんはYoutubeで
成功したり、シンガポールへ移住
するなど注目を集めがちです。
それに比べると、チャラ男キャラ
としてはブレイクはしたものの、
それほど目立つ存在ではなかった
藤森さん。
しかし、本書を読むと人の良さが、
かなり滲み出てきています。
また、中田さんへの信頼の厚さも
ひしひしと伝わってきます。
改めて考えると、理詰めの中田さん
と、人柄の藤森さんの組み合わせは
非常にバランスの取れたコンビだと
感じますね。
本書では、芸人になる前の学生
時代の2人の出会いから、NSC時代、
デビューしてブレイク、その後、
どん底に落ちてから復活するまでの
オリラジの歴史が語られています。
「なにも持っていない自分が
浮上するにはどうしたらいいのか
・・・。考えたうえでぼくが
自分のなかで打ち立てた方針は
こうだ。 “何事にもプライドを
捨てて臨むこと”
自分はスゴいんだ、やればできる
んだと信じて、気持ちを鼓舞して
いくやり方だって世にはある。
でもぼくはそうせずに、周りの
“スゴいひと” に頼ったり、
時流にうまく乗っかることを、
いちばんに考えるようにしてきた。」
藤森さんは、中田さんの側にズッと
いたからこそ、同じ方法では
敵わないと、強く感じたのかも
しれません。
何者でもない自分を受け入れ、
自分だけですべて解決しようとせず、
頼れる人には頼って生きていく。
諦めることとはまた違った、
プラス思考の生き方です。
では、そんなプラス思考になる
にはどうしたらいいのか?
藤森さんの取った方法は、
「褒め言葉を書いたメモ」で
自分を満たすこと。
もともと藤森さんはメモをつける
習慣があったそうです。
そこに1つだけ、マイルールを
設けました。
そのメモには、プラスのことしか
書かないこと。
「肯定的なことばかり集めたメモ
をとる習慣が定着してくると、
ぼくはいつしか生活全体においても、
プラスのことばかり覚えておく
ようになった。
そのほうがメンタルにいいし、
自分の成長を促すうえでもうまく
作用する。」
一種の自己防衛行為だったのかも
しれませんが、これが前向きに
生きるためのエンジンとなりました。
結果、エンターテイメントの場で、
藤森さんの個性が光るように
なっていったのでしょう。
本書は、読むとホッコリした
気持ちになり、自分を肯定できる
ようなる本です。

藤森さんには、武勇伝のネタの
言い回しを称賛してくれる人が
いたそうです。
「ひとを褒めるときの声に嫌味が
ない。だから何度聞いても、
本気で感嘆しているように響いて
いいね」
確かに、誰も傷つけず、褒める
ことで、お二人がウケていたのは
スゴいことだと思います。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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