「本の読み方」で人生が思い通りになる 読書革命
「本の読み方」で人生が思い通りになる 読書革命
満足度★★★★
付箋数:25
posted with ヨメレバ
金川 顕教 総合法令出版 2020年12月11日頃
「 “はじめに” の最後に、読書に
よって人生は変る、と私は書きました。
でも本当は、 “私たちは、読書に
よって人生を変えなくてはいけない”
と思っています。(中略)
読書は、するかしないかでは
ありません。
読書は、するか、すぐするか、
です。」
まるでローランドさんのような
言い回しですが、読書が重要で
あることには、多くの方が同意
することでしょう。
本書は、あっという間に本1冊の
内容を頭に入れて、結果に結び
つける方法を解説した本。
著書は、公認会計士でありながら、
「You Tube図書館」を開設する
金川顕教さん。
金川さんの読書法には、次の3つ
の特徴があります。
・1冊の本を1回だけでなく、
それぞれ違う方法で4回読む
・1冊の20%を読むことで
本全体の80%を理解する
・読んだ内容を誰かに伝える
「アウトプット」を重視する
では、特徴的な「4回読み」を
詳しく見てみましょう。
これは、単に同じ方法で4回読む
のではなく、違う角度の読み方で
4ステップで読みます。
ステップ1 予測読み
カバーや帯、著者紹介などで
本の内容を予測する。
ステップ2 断捨離読み
1通り本をめくっていき、
気になるところ、目に留まった
ところにマーキングしていく。
この段階で本の内容は読まない。
ステップ3 記者読み
ステップ2でマーキングしたところ
を熟読していく。
このとき、単純に書かれている
ことを読んでいくのではなく、
なぜ著者はそのような主張するのか、
また自分はそれについてどう
考えるのかなど、深く考えながら
読んでいく。
ステップ4 要約読み
他人に本の内容を説明する
=アウトプットを意識して、
著者が伝えたいことをまとめ
ながら全体像をつかんでいく。
この4つのステップを金川さんは、
およそ30分で行うようです。
読書で大切なのは、情報を得る
ことではありません。
読書で得た情報から、どのように
「自分で考えるか」が重要です。
それが思考を磨くことになる。
だからこそ、ステップ3の記者読み
で、「なぜ」や「自分だったら」
を考える工程が欠かせません。
さて、4ステップで思考を深め
ながら読んだ後は、アウトプット
です。
アウトプットは、合計3回で
1回10分で話すようにします。
「回数は、人にわかりやすい
説明をするためには3回は
同じ内容を話してブラッシュ
アップする必要があります。
時間は、人が集中力を保って
話を聞いていられるのは10分
くらいというのが私の経験則
だからです。」
これらのインプットとアウトプット
は、1回だけやっても、人生が大きく
変わることはありません。
習慣化する必要があります。
そのためには、生活のルーティン
に読書を組み込むこと。
そして、隙間時間はスマホを
しまって本を読むこと。
この2つの方法で、読書の時間を
作り出すことができます。
実際に人生を変えられるかどうかは、
まさに「するか」「すぐするか」の
意識の問題だと思います。

アウトプットは、必ずしも
形式張って行う必要はありません。
「雑談」の中に盛り込んでいく
ことでも可能です。
そのときには、本の内容や
そこから考えた内容を1~2分で
まとめて話すようにします。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
- 関連記事
-
- 「本の読み方」で人生が思い通りになる 読書革命 (2021/03/24)
- 一生モノの教養が身につく世界の古典 必読の名作・傑作200冊 (2021/02/12)
- 本には読む順番がある (2021/01/22)