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乃公出でずんば 渋沢栄一伝

2021年03月08日
人生論・生き方・人物・哲学 0

乃公出でずんば 渋沢栄一伝
満足度★★★★ 
付箋数:27 
posted with ヨメレバ
2024年に20年ぶりに刷新される
紙幣の1万円の肖像画として
採用されている渋沢栄一さん。

言わずと知れた、日本資本主義の父。

NHKの大河ドラマ『青天を衝け』も
始まり、出版業界は渋沢栄一さん
ブームとなっています。

数多ある渋沢栄一伝の中でも本書は、
かなりオススメの一冊です。

タイトルの「「乃公(だいこう)
出ずんば」とは、他の者に何が
できるのか、我が輩が出なければ
ならないの意。

簡単に言うと、「俺がやらねば
誰がやる!」となります。

渋沢さんの心意気を語る上で
最もふさわしい言葉として、
著者が選びタイトルとしました。

著者は、人物伝には定評のある
北康利さん。

第14回山本七平賞を受賞した
白洲次郎 占領を背負った男』の
著者としても知られる方です。

 「渋沢は人並み外れた行動力の
 人であり、強い意志の人であり、
 情の人であり、常識や国境に
 とらわれないスケールの大きな
 人物であった。才能あるものの
 活動を制約する階級制度を憎み、
 持論を曲げて君子豹変することも
 恥とせず、新知識の吸収に熱心
 であるだけでなく、実践する
 ことを心がけた。
 言いっぱなしの愚痴にも似た
 批判など時間の無駄と考え、
 具体的提案をもってそれに代えた。
 皇室や主家を敬愛し、利他を第一
 に考え、女性関係以外の道徳に
 厳しく、弱者に優しく、国際平和
 を旨とし、情に流されない理知の
 人であった。」

渋沢さんは公式の場で、次のように
語っています。

 「自分は人生を顧みて婦人関係
 以外は天地に恥じるものはない」

渋沢さんも、英雄色を好むの典型
だったようです。

今の時代だったらどうなっていたか
心配ですが、当時であっても、
やはり社会的には批判されました。

今の週刊誌にあたる赤新聞などに
スキャンダルとして書かれても、
渋沢さんは止められませんでした。

ちなみに、英雄色を好むで言うと
同じ時代なら、岩崎弥太郎さん、
大久保利通さん、伊藤博文さんも
例外ではありません。

特に伊藤博文さんに至っては、
「色魔」と言ってもいい程でした。

舞踏会の途中抜け出し、夜の庭で
戸田伯爵夫人を強姦したという噂
になったこともありました。

伊藤さんの兵庫県令時代の最大の
遺産は福原遊郭だとも言われ、
明治天皇から女性関係を慎むように
叱責されたという伝説もあります。

さて、かなり脱線しましたが、
本書には、渋沢さんの英雄伝説に
ふさわしいエピソードやドラマが
つまっています。

岩崎弥太郎さんと隅田川の舟遊びに
行って、酒を酌み交わしながら
経営論について激論を交わした
エピソードなども再現されています。

本書を読めば、『青天を衝け』が
何倍も楽しめるようになることは
間違いありません。

第1章 両親から学んだ商いの道と
   慈愛の心
第2章 幕府瓦解
第3章 明治政府出仕
第4章 近代資本主義の父
第5章 国家は国民が支える
第6章 国際平和を希求して
第7章 人の生涯をして価値あらし
   むるはその晩年にあり

この本から何を活かすか?

渋沢さんが、設立ないし支援した
企業・団体は「500社600団体」と
言われていました。

しかし近年、島田昌和文京学院大学
経営学部教授が分析調査したところ、
「178社」だったことが判明しています。

それでも、驚くべき数であることは
変わらず、まさに日本資本主義の父
と呼ばれるにふさわしい存在です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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