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ニュースの「疑問」が、ひと目でわかる座標軸 世界の今を読み解く「政治思想マトリックス」

2021年01月15日
社会・国家・国際情勢 0

ニュースの「疑問」が、ひと目でわかる座標軸 世界の今を読み解く「政治思想マトリックス」
満足度★★★
付箋数:22 
posted with ヨメレバ
 「アメリカの二大政党は、 “右” 
 の共和党と “左” の民主党です。
 共和党は北部の大資本家の支持を
 バックに成立し、これに対する
 民主党は労働者の政党として、
 社会保障政策や労働者保護法の
 制定など、弱者の側に立った政策
 を実施してきた――と世界史の
 教科書には書いてあります。
 歴史的には、これは間違いでは
 ありません。ところが2016年の
 大統領選挙では “右” と思われて
 きた共和党のトランプ大統領が、
  “アメリカ人の雇用を取り戻す!” 
 と訴え、もともと民主党支持
 だった労働者層の支持を受けて
 当選しました。民主党と共和党の
 役割が、入れ替わったようにも
 見えます。同じような現象が
 ヨーロッパ諸国でも起こり、
  “右” と思われてきた政党が
 大躍進しています。いったい何が
 起こっているのでしょうか?」

政治的な思想を表す右派と左派。

一般的には、右派は保守派で、
従来の習慣や制度などを尊重する
立場です。

左派は、急進派で、革新的な立場
をとる思想です。

ただし、現代の政治思想は単純に
右か左かだけの軸では、表せなく
なっています。

それにもう1つの軸を加えて、
2軸マトリックスで現代の政治思想を
読み解いて、歴史を含めて解説
するのが本書です。

著者は歴史系YouTuber、予備校講師
として活躍する茂木誠さん。

もともと、政治思想を2軸で表した
のが、米国の政治学者デイヴィッド・
ノーランさんでした。

そのノーラン・チャートを応用して、
日本を含めた各国の政治思想の
せめぎ合いを解き明かします。

マトリックスの横軸は「経済的」な
度合いを表し、左側が「平等」、
右側が「自由」になります。

縦軸は「政治的」な度合いで、
上側がグローバリズムで個人を
尊重し、下側がナショナリズムで
国家を尊重します。

このマトリックスで、トランプさんは
「ナショナリズム×自由」の場所です。

オバマさんは「グローバリズム×平等」
のポジションに位置します。

同じ表の中に、リバタリアニズムは
「グローバリズム×自由」の場所に
配置されています。

政治思想マトリックス

アメリカに限らず、グローバリズム
とナショナリズムのシーソーゲーム
がずっと繰り広げられてきました。

しかし、2010年代から世界的に流れは
ナショナリズムに向かっていて、
今後、数十年はこの流れが続くと
茂木さんは予想しています。

ちなみに、日本のマトリックスでは、
安倍さんはトランプさんと同じ、
「ナショナリズム×自由」の位置。

親中派の重鎮、二階俊博さんは、
「ナショナリズム×平等」の場所に
位置しています。

個人的には、政治や国際情勢には
かなり疎いので、このマトリックスで
かなりスッキリ整理できました。

現状の情勢だけでなく、そこに至る
経緯も含めて解説されているので、
理解が深まります。

この本から何を活かすか?

ヨーロッパの中でも移民の受け入れ
に積極的なのがドイツです。

なぜ、ドイツは移民の受け入れに
積極的なのでしょうか?

ドイツは表向きには、人道的見地
から、見過ごすことはできないと
説明しています。

しかし、実態はドイツ産業界の
意向が強く働いているようです。

ドイツ人の賃金は高いので、
どうしても安い賃金で働く移民が
必要です。

移民の労働力がドイツの輸出産業を
支えているのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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