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ikadoku

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日本の論点2021~22

2021年01月08日
社会・国家・国際情勢 0

日本の論点2021~22
満足度★★★ 
付箋数:23 
posted with ヨメレバ
 「この1年を振り返ると、やはり
 新型コロナウイルスに絡んだ
 トピックスが多かった。
 中国湖北省の省都・武漢で発生した
 未知のウイルスは、凄まじい勢いで
 世界中に伝播してパンデミック
 (世界的大流行)を引き起こし、
 人々の意識と行動を大きく変える
 ことになった。新型コロナで世界は
 一変したのである。コロナ前に
 書いたトピックスについては、
 前提条件が大きく変わったことを
 ご理解いただきたい。」

毎年刊行されている大前研一さんの
『日本の論点』。

この本は、大前さんがプレジデント誌
で連載している「日本のカラクリ」の
1年間分をまとめたもの。

2021-2022版には、2019年8月から
2020年9月までのトピックスが、
日本編・海外編に分けて、各11本
掲載されています。

今となっては、思い出すことも
難しくなったコロナ前の情勢を
振り返ることもできます。

そして、刻々と変化したコロナ情勢。

その時点の政府の対応と、大前さんの
分析を確認することができます。

2021年に本書を読むということは、
答え合わせをするようなもの。

なぜ、そのときに政府は判断を
誤ってしまったのか、その時点で
大前さんは何を根拠に未来を予測
することができたのか。

そういった検証をしていく価値が
ある本だと思います。

2020年2~3頃までは、オリンピック
を開催しようとしていたことが、
懐かしく感じられます。

論点の内容は、コロナ関連が6割、
トランプさんが2割、米中関係と
安倍政権関係が各1割の構成です。

また「巻頭言」として、大前さんは
約50ページほどを書き下ろして
全体を総括しています。

その中で、ワクチン開発後の、
アフター・コロナについても、
言及しています。

大前さんがアドバイスしているのは、
「プランB」を用意しておくこと。

プランAは、ワクチンが効果を
発揮し、徐々に経済が回復していく
シナリオ。

これに対してプランBは、最悪の
ケースを想定した対応策。

人の移動が大幅に制限された
今のような経済状態が長期に
わたって続くケースです。

この状態が3~5年も続くと、
簡単に世界経済が元の状態に
戻ることはありません。

大前さんが参考にするのは、
1918年から3年間にわたって流行
した「スペイン風邪」。

 「スペイン風邪の教訓の1つは、
  “感染がピークアウトした後も、
 引き続き経済が大変動に見舞われる”
 ということだ。
 世界各国が過剰な景気対策を行った
 結果、スペイン風邪流行から10年後
 の1929年、アメリカのバブル経済
 崩壊を機に世界大恐慌が発生する。
 そこから経済が回復しないまま、
 イギリスやフランス、日本などが
 ブロック経済化して、10年後の
 1939年に第2次世界対戦が勃発した。」

スペイン風邪の流行から、丁度、
100年後に始まった新型コロナ。

同じ経過を辿らないように、
政府・企業・個人のいずれも、
過去の教訓から学び、しっかりと
プランBを練っておきたいものです。

この本から何を活かすか?

コロナが収束した後の世界でも、
テレワークは常態化しているはず。

そこで、個人に求められるものは
何か?

 「新型コロナによって、日本の
 雇用慣習や労使の価値観が大きく
 変わろうとしている。
 特に “ジョブ型雇用” へのシフトは、
 個々のビジネスパーソンにとって、
  “会社に依存しないキャリア形成” 
 を迫るものになるだろう。」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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