活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

書くことについて

2020年12月28日
文章術 0

書くことについて (角川新書)
満足度★★★★★
付箋数:28 
posted with ヨメレバ
2020年の年末に、素晴らしい本に
出会いました。

この本は、多くの方に薦めたい。

 「学ぶための最強の方法は、
 人に教えることです。とくに、
 独学の場合がそうです。
 勉強している人であれば、
  “本を書く” のは、勉強を進める
 ための手段だと考えてください。
 (中略)いまでは、教えるために、
 教壇に立つ必要はありません。
 自分で本を書けばよいのです。」

学ぶために「本を書く」ことが、
最強であることは、なんとなく
わかります。

ところが、その「本を書く」こと
自体が、かなりハードルが高い。

本を書くには、文章を書く才能が
必要なのではないか。

一般的に、そう思う方が多いでしょう。

しかし、本書のノウハウを用いれば、
多少の苦労はあるものの、誰でも
本が書けるようになります。

 「本書で提案する方式を用いれば、
 どんな人でも(つまり文章を書く
 才能に恵まれていると自覚して
 いない人でも)、この程度の分量の
 文章を書くことができます。
 本書で紹介するのは、私自身が
 行っていることの説明です。
 このシステムは、きわめて有効に
 機能しています。この方法に従えば、
 確実に、記事や書籍を書くことが
 できます。」

このように述べるのは、本書の著者、
一橋大学名誉教授の野口悠紀雄さん。

野口さんは、すでに80歳になって
いるはずですが、常に新しい方法に
チェレンジして進化し続けています。

そして、何より野口さんの方法は、
システマティックで再現性がある
ことが素晴らしい。

本書が、これまでの文章術の本と
大きく異るのは、書くテーマを
見つけて育てる方法について、
言及している点です。

・テーマをいかにして探し出すか?
・アイディアを逃さずに保存する
 にはどうしたらいいか?
・それらを組み上げていくには、
 どのようにするか?

こういった点を重視しています。

そして、本書の柱となるのは、
次の3つのノウハウです。

1.クリエイティブ・バイ・ドゥーイング

書くテーマさえ決まってしまえば、
8割がた完成したも同然です。

そのテーマを決めるために
大切なのは、仕事を続けること。

なぜなら、アイディアの多くは、
仕事がある程度進んだところで
出てくるものだからです。

そのため、このノウハウでは、
仕掛けを作って「とにかく始める」
環境を整えます。

具体的には、グーグルドキュメントに
スマホで音声入力して、アイディア
をストックしていきます。

2.アイディア農場

これは思いついたアイディアを
逃さず、捉えておく仕組みです。

ここでは、グーグルドキュメントの
多層システムを使い、メタキーワード
を設定し、ファイルを管理します。

作ったメモにはリンクを張り、
後から引き出せるようにします。

これでアイディアが迷子にならずに、
それを育てることができます。

3.多層構造で本を書く

これはアイディアの基本ブロックを
積み上げて書籍にする方法。

基本ブロックは、1500字程度のもので、
それを100個積み上げると、1冊の
本ができあがります。

その執筆はグーグルドキュメントで
2層構造または3層構造で作業します。

本書のノウハウは、習得が簡単とは
思いませんが、間違いなく成果が出る
方法だと感じました。

この本から何を活かすか?

野口さんが、多くの文章読本の中で、
唯一、役に立ったと言っているのが、
スティーブン・キングさんの
小説作法』(2001年)です。

この本は、2013年に新訳版が
小学館から刊行されていて、
邦題は今回の野口さんの本と同じで、
書くことについて』でした。

こちらも併せて読んでみます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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