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ikadoku

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世界一わかりやすいDX入門 GAFAな働き方を普通の日本の会社でやってみた。

2020年12月17日
IT・ネット 0

世界一わかりやすいDX入門 GAFAな働き方を普通の日本の会社でやってみた。
満足度★★★★ 
付箋数:25 
posted with ヨメレバ
デジタルトランスフォーメーション、
略して「DX」。

企業がビジネス、商品・サービス、
文化、風土、人材の起用方法など、
あらゆる要素を変革するための
デジタル活用と定義されています。

今や、猫も杓子も「DX」が叫ばれて
いる状況です。

DXとは、単にデジタルビジネスの
成功を言うのではありません。

DXの本質は、デジタル技術と
合理的なマネジメントの融合です。

しかし、これが実際にはなかなか
難しい。

人材を補充せず、今いる人材だけで
やろうとしたり、良い人材を採っても、
それに見合った給与制度になって
いなかったり。

また、社内の人材育成制度が弱く、
人材の底上げができなかったり。

単純にデジタルだけの話ではなく、
DXを進める上で、人事面がネックに
なっていることも多いようです。

では、DXが浸透して成功している
企業はどのような働き方をしている
のでしょうか?

そこで思い浮かぶのが、やはり
GAFA(Googl、Amazon、Facebook、
Apple)でしょう。

GAFAでは、どのような働き方をして、
DXを浸透させているのか?

聞いてきた話ではなく、実際に
それを経験した人の話を聞きたい
ですよね。

しかも、ただGAFAで働いた経験が
あるだけでなく、その働き方を
日本企業に導入した経験のある方
の話が聞けるとベストです。

それが本書の著者、各務茂雄さん。

各務さんは、Microsoftやアマゾン
を経て、ドワンゴへ移籍。

そこでインフラ改革を実現しました。

そのときに実証したのが、
GAFA的な働き方に日本的な要素を
加えることで、改革は成功する
ということです。

本書は、DXを成功させるために、
GAFAな働き方を日本の会社に導入
するための本です。

本書では、「GAFAな働き方」を明確
にするために、「逆GAFAな働き方」
も併せて整理しています。

<GAFAな働き方>
・企業文化や行動規範が明文化
 されている
・仕事の役割が明確に設計
 されている
・コミュニケーションが最適化
 されている
・実力主義で多様性がある
・KPIやOKR(Objectives and Key
 Results:)がクリア

<逆GAFAな働き方>
・行動規範と実際の働き方に
 大きなGAPがある
・仕事の役割があいまい
・コミュニケーションコスト
 が高い
・同調圧力があり、年功序列
・ゴール設定があいまい

現状としては、多くの日本企業は
逆GAFAな働き方をしているのでは
ないでしょうか。

GAFAな働き方とは、言い方を変えると、
デジタル技術をうまく使って、
生産性を個々人にあったやり方で
高めていくこと。

本書には、そんなDXを成功させる
ための、実用的な知恵が詰まって
います。

DX推進で苦慮している方には、
是非、参考にして欲しい本です。

この本から何を活かすか?

本書ではDXを「攻めのDX」と、
「守りのDX」とに分けて考えています。

 「攻めのDXとは、業界内での売上げ
 や利益を狙うためのデジタル投資
 である。(中略)
 一方で守りのDXとは、会社全体の
 生産性を向上させ、それによって
 下がった費用を攻めのDXか守りの
 DXに再投資することである。」

攻めと守りの両方が揃ってこそ、
初めてDXの成功といえるのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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