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なぜネギ1本が1万円で売れるのか?

2020年12月10日
マーケティング・営業 0

なぜネギ1本が1万円で売れるのか? (講談社+α新書)
満足度★★★★
付箋数:26 
posted with ヨメレバ
清水寅さんは、「初代葱師」を名乗り、
農業法人「ねぎびとカンパニー」代表。

2015年から販売している「真の葱」は、
8本1万円で、限定30セットながら、
毎年完売しています。

そして、2019年から販売を開始した
「モナリザ」は1本1万円。

この超高級ネギは、200~300万本
出荷する中で、わずか10本ほどしか
できない芸術品です。

ビックリするほど太く、見た目の
バランスも美しく、味もこの上ない。

2019年にネット販売を開始したところ、
即座に5件の予約が入りました。

しかし、実際は2019年は台風の影響で
ほんの少しだけ曲がってしまったため、
出荷を断念したそうです。

 「将来的なブランド戦略としても、
 断念したのは正解だったと考えて
 います。 “何年も待って、ようやく
 買えた!” くらいの存在になるほうが、
 ブランド価値は高まる。
 よりによって初年度で失敗したとは
 いえ、この数年、モナリザは必ず
 生まれてきている。2020年の冬には
 初出荷が実現すると確信しています。」

なぜ、できるかできないかわからない
芸術品のネギを、しかも1万円という
価格で販売するのか?

清水さんは、「モナリザはF1マシン」
だと説明します。

1960年に本田技研工業がF1レースに
参戦したことで、F1マシンが売れる
ようになったわけではありません。

F1で勝てるホンダの技術が有名になり、
一般消費者向けの乗用車が売れる
ようになりました。

それと同じで、モナリザを世に出す
ことで、残り200万本のネギも高値で
売れるようになることを狙っています。

消費者は「この会社のネギ1本に
1万円を出す人がいるってことは、
きっと普及版もおいしいに違いない」
と考えるようになるからです。

そもそも、一般の農家が農協に出荷
する場合、味わ問われず、長さや
太さだけで規格が決まります。

そのためモナリザのような極太は、
どんなにおいしくても規格外として
ハネられてしまうそうです。

そんな事情もあり、モナリザは
ネット販売の形で売り出しました。

また、清水さんは普及版のネギも、
農協を通さず販売しています。

 「2年目からはスーパーに営業をかけ、
 直接買ってもらうようにしました。
 直接やりとりすれば、競りをスキップ
 できるからです。(中略)
 そこからスーパーとの直取引が
 拡大していったので、3年目からは
 農協との取引はゼロになりました。」

清水さんのやり方は、いままでの
農家の常識を覆すことばかり。

実は、清水さんは生粋の農家では
なく、30歳で消費者金融の世界から
入ってきた、中途参入者です。

農業に関しては、完全にド素人から
スタートしました。

 「逆説ですが、まっさらのド素人
 だったから、よかったのです。
 そのぶん失敗は多かったものの、
 農業の世界にどっぷり浸かった
 人たちには見えないものが、
 僕には見えた。」

栽培法、売り方、働き方まで、
これまでの農業の常識に囚われず、
自分の納得のいく方法を探し、
すべてを見直しました。

そんな常識破りの清水さんが
目指しているのは、ネギの世界の
ダイソンになること。

特定の分野では圧倒的に強い
ブランド力を持つ会社です。

本書は、農業関係者に限らず、
あらゆるビジネスをする方にとって
参考になる本です。

この本から何を活かすか?

清水さんの努力は徹底しています。

それは、凡人は「0%の才能と、
100%の努力」で勝負するしかない
と考えているから。

凡人には努力しかありません。

しかし、100%の努力ができるなら、
必ず成功すると信じて行動しています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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