活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

私たちはどう働くべきか

2020年12月09日
仕事論 0

私たちはどう働くべきか
満足度★★★ 
付箋数:20 
posted with ヨメレバ
1956年に熊本県水俣市で発生が
確認された水俣病。

チッソ水俣工場からの排水に有機水銀
が含まれていて、プランクトンを経て
魚の体内に蓄積しました。

水俣病は、その魚を食べた住民たちが
中枢神経を侵された公害病です。

当時、水俣市はチッソの城下町でした。

チッソは水俣市に対して莫大な
住民税を払っていて、チッソの社員を
相手にした飲食業や系列会社も
多数ありました。

そんな影響力のあるチッソが有害な
排水を流していると指摘すると、
チッソの経営が傾くことになる。

そのため、工場からの排水のことを
誰も口に出しませんでした。

結果、ずっと水俣病の患者が出続ける
ことになり、被害が拡大しました。

さて、ここで質問です。

あなたは技術者として、ある企業に
就職しました。

その企業は東南アジアに工場を
持っています。

あなたは、その工場に派遣されて
働いていたとしましょう。

このとき、工場から出る排水が
流れ込む川の下流で、住民の健康に
被害が出ていることがわかりました。

このとき、あなたはどうしますか?

 「(告発すると)もちろん自分への
 リスクはあるわけですが、自分は
 人間としてどう生きるのか、
 ということを問いかけてみる。
 あるいは、いずれ会社人生を終えた
 時に、 “ああ、いい会社人生だった” 
  “いい職業人生だった” と振り返れる
 かどうか。
 それが大事だと私は思います。
 働くということは誰かの役に立つ
 という喜びであり、生きがいです。
 どんな働き方をするかというのは、
 その人自身の生き方と同じなのでは
 ないでしょうか。誇りを失わない
 働き方を、ぜひしていただきたい
 と思います。」

働き方とは、つまり、あなたの
生き方そのものなのです。

本書は、池上彰さんが徳間書店の
編集者から「働くことの意味を考えて
もらう本を出しましょう」と声を
掛けられて作られた本です。

検討の結果、池上さんが中学校で
「働く」ことについての授業をして、
その内容をまとめることになりました。

舞台として選ばれたのは、立川市立
立川第5中学校の2年生のクラスです。

本書は、そこで行われた2019年の11月
の公開授業をもとにまとめられています。

ただし、当時は新型コロナウィルス
が蔓延する前のことでした。

わたしたちの「働き方」という点に
おいては、コロナウィルスが大きな
影響を与えたのは、周知のとおりです。

それまで当たり前に成立していた
職種が危機に瀕し、多くの方が
在宅勤務で働くようになりました。

そのため、本書ではコロナの影響で
働き方がどのように変わっていくのか
という視点が盛り込まれています。

冒頭の第1章で、ポスト・コロナの
働き方について、加筆されました。

池上さんが、中学生に対して行なう
授業なので、内容がわかりやすいのは
もちろんのこと。

池上さん自身のこれまでの働き方も
説明されていて、大人にとっても
考えさせられる内容になっています。

 「今私はニュース番組で、いろいろな
 難しいニュースを解説していますが、
  “池上さんのニュースを見て、
 ニュースがよくわかりました” 
 と言ってもらえるのは、とても嬉しい
 ことです。それが自分の生きがいに
 なったのです。働くとは、他人の役に
 立つこと。それを痛感したのです。」

この本から何を活かすか?

池上さんは、どのようにして情報や
知識をアップデートしているのか?

そのコツは「アウトプットを意識」
すること。

もし、新聞などを読んでわかりにくい
箇所があったとすると、池上さんは
逆にその部分をわかりやすく解説
すればいいと、考えているようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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