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事業承継の羅針盤 あの優良企業はなぜ対策を誤ったのか?

2020年11月24日
経営・戦略 0

事業承継の羅針盤 あの優良企業はなぜ対策を誤ったのか?
満足度★★★ 
付箋数:23 
posted with ヨメレバ
サンライズパブリッシングさんより、
献本頂きました。ありがとうございます。

 「本書は未上場会社の事業承継を
 成功に導くための実務指南書である。
 事業承継を成功させるための秘訣は、
 ズバリ実際に成功している実例に
 学ぶことが最も近道であり確実で
 ある。
 また、残念なことに事業承継に
 失敗したケースも世の中には
 たくさんあり、成功事例とともに
 失敗事例からも学ぶことは非常に
 多い。
 しかし、上場会社と違って未上場
 会社の実際の実例の情報は、
 ほとんど表に出てくることがない
 ため、未上場会社の実際の実例を
 メインに取り扱った本書は非常に
 珍しく貴重であり、参考にして
 いただけることが非常に多いのでは
 ないかと思う。」

未上場の会社を長く経営していると、
必ずやってくるのが事業承継。

しかし、事業承継する会社の半数
以上が失敗するとも言われています。

本書は、事業承継を成功させる
ための手引書です。

著者は、事業承継のコンサルティング
を専門とする太田久也さん。

太田さんが冒頭で言っている通り、
未上場の会社の承継例は表に出ない
ので、本書の実例は本当に貴重です。

本書では、上場・未上場の実際の
承継例を数多く紹介しています。

ところで、なぜ、それほどまでに
事業承継は難しいのでしょうか?

理由の1つは、ほとんどの場合、
引き継ぐ側も、引き継がれる側も
その時、1度だけの経験であること。

もし、自分が引き継がれて社長に
なっていても、引き継ぐ側の経験は
1度もないのです。

また、もう1つの事業承継が難しい
理由は、経営と所有が一体に
なっていること。

引き継ぐ際の配分なのどの利害が、
経営にももろに影響してしまう
ことが多いのです。

例えば、親が子ども2人に財産を
分けるとしましょう。

親としては、よほど事情がない限り
均等に分けるのが一般的。

しかし、これに事業が関わってくると
状況が大きく異なります。

 「もめないように均等に分ける。
 一見正しそうですが、事業承継に
 おいては間違いです。
 しかし、こういったケースは
 珍しくありません。
 なぜこうなってしまうのかと
 いうと、オーナー様は2つの顔を
 持っています。1つは経営者の顔。
 そして、もう1つは親の顔です。
 経営者の立場で考えれば、
 株は後継者に引き継ぐ、と誰でも
 わかりますが、親の立場で考えると、
 子供はみんなかわいい。
 だから、親の顔が優先して、
 子供に均等に株を分けてしまう。」

この親の顔が出てしまった場合は、
どうなるのか?

せっかく手塩にかけて育てた会社を
売却せざるを得ない状況にさえ、
なってしまうようです。

本書は最初、実際に事業承継する方
以外には、あまり関係ないと思って
読み始めました。

しかし、そんな機会のない私に
とっても十分楽しめる本でした。

なぜなら、そこには実際に事業承継
をした、ドラマが詰まっているから。

一部有名な上場企業の事業承継の
裏舞台も扱っているので、その失敗に
至る過程がドキュメンタリーとして
読むことができました。

この本から何を活かすか?

少し前にお家騒動があったことが、
記憶に新しいのは、大塚家具です。

ニトリやイケアとは違った路線で、
高級家具のブランドイメージが
定着していた大塚家具でした。

しかし、事業承継に失敗して、
大塚家の手から離れ、今では
ヤマダ電機の参加に入りました。

これは「資本政策の誤り」の例
として、本書で解説されています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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