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ikadoku

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ウェルチの「伝える技術」

2008年11月01日
交渉術・伝える力・論理・人脈 0

ウェルチの「伝える技術」
ウェルチの「伝える技術」
(2008/05/10)
ビル・レーン 商品詳細を見る

満足度★★★

著者のビル・レーンさんは、米ゼネラル・エレクトリック社(以下GE)で
エクゼクティブ・コミュニケーションの責任者およびスピーチライターとして
20年の間、ジャック・ウェルチさんのもとで働いた方です。

レーンさんが、本書を著した目的は3つ。

  1つ目は、レーンさん自身の人生を語ること。
  2つ目は、ウェルチさんが、いかにGEを変貌させたかを語ること。
  3つ目は、有効なコミュニケーション方法を伝えること。

特に2つ目は、長い間ウェルチさんを間近で観察し、
長所も短所も含め、生身の人間としてのウェルチさんが、
GEの舵を取る様子が、コミュニケーションという側面から
語られている点は貴重なところでしょう。

爆発しやすい性格で、すぐに他人の評価を下す。
反面、その後の情報で柔軟に評価を変える。
情熱に溢れ、絶対に妥協を許さず、誠実さを貫く。

そんなウェルチさんのエピソードが満載です。

「市場で1番か2番になれる事業だけを維持」と宣言したスピーチや、
ウォーレン・バフェットさんとの丁々発止などのエピソードも、
面白いところです。

私が本書で驚いたのは、アニュアル・レポートのレター
(年次報告書のCEOからのメッセージ)への力の入れようです。

これは、レーンさんとウェルチさんの共同作業なのですが、
100回近くの書き換え、セミコロンやダッシュの使い方、
果ては印刷中のレポートの書き直しなど、並々なぬエネルギーが注がれて、
伝説的なレターが作られていることが分かりました。

また、こういったエピソードを通じ、GE流のコミュニケーション術が
学べるようになっているのも本書の良い点ですね。

  ・最高のスピーチとは、「いい話だったけど、短すぎるよ。
   もっと聞きたかった」と言ってもらえるもの。

ただ、こう言っておきながら、本書は400ページ近くあり、
少し長く感じることが残念でした。

この本から何を活かすか?

  ・望まれているのは「聞いている側に結論をもたらすスピーチ」

  ・話を聞き終わった聴衆が、帰ってから自分の仕事や生活に活かせる
   何かを得られないプレゼンはすべて失敗。時間の無駄。

このほかにも、本書にはGE流の「伝える技術」の極意が
散りばめられています。

私も、自分が本を読んだ後に活かすだけでなく、
「読んだ後に、活かせるブログ」が書けるように
努力しなくてはならないと感じました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.  

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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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