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ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

宇宙に行くことは地球を知ること~「宇宙新時代」を生きる~

2020年11月11日
科学・生活 0

宇宙に行くことは地球を知ること~「宇宙新時代」を生きる~ (光文社新書)
満足度★★★ 
付箋数:24 
posted with ヨメレバ
 「日本で応援してくださっている
 大切な皆さんのためにも、
 このミッションをお届けしたい。
 このミッションが日本のみなさまに、
 夢と希望と感動を分かち合えるように
  “全集中” で頑張りたいと思います。
 行ってきます!」

フロリダ州のケネディ宇宙センターで、
2020年11月8日にこのように会見した
宇宙飛行士の野口聡一さん。

野口さんが今回、搭乗する予定なのは、
スペースXが開発するクルードラゴン。

あのイーロン・マスクさんの会社で、
開発された有人宇宙船です。

野口さんは、ISS第64次長期滞在の
搭乗員として、クルードラゴン本運用
初号機に搭乗する予定です。

ちなみにISSは、国際宇宙ステーション。

今回のミッションは、今後、定期的に
宇宙飛行士をISSへ運ぶ事業として
注目されています。

さて、前置きが長くなりましたが、
本書は、そんな大注目の野口聡一さんと
シンガーソングライター矢野顕子さん
が対談した本です。

最初は、「なぜ、矢野顕子さんなの?」
と思いました。

矢野さんと野口さんが初めて会った
のは、2018年のことだったそうです。

 「わたしが野口さんとお話ししたい
 と思ったのは、長年、彼のツイート
 を追っかけていたからです。」

大人になっても、宇宙に興味を持ち
続けている、矢野さん。

ずっとISSに行ってみたいと思っていて、
そんな興味を野口さんにぶつけています。

本書の2人の対談は、矢野さんが
野口さんを訪問して実現しました。

野口さんは、3度めの宇宙飛行に向け、
テキサス州ヒューストンのNASAの施設で
訓練中でした。

そこで丸2日間にわたって、お二人は
宇宙体験について語り合いました。

矢野さんが、ニューヨーク在住だった
ので、実現しやすかったのでしょう。

本書は6章構成になっていて、
第1章のテーマは、宇宙での身体感覚や
心の変化について。

第2章は、人間が生身では生存する
ことができない「死の世界」である
宇宙空間について。

第3章は、宇宙から振り返って見た
「生の世界」である地球について。

第4章は、3つの異なる宇宙船に乗る
稀代の宇宙飛行士・野口さんの
宇宙への挑戦について。

第5章は、「宇宙業界の革命児」と
呼ばれるスペースX社と創業者の
イーロン・マスクさんについて。

最終章の第6章では、コロナ禍で
「ニューノーマル」で生きていく
中での、宇宙に飛び出す意味について。

かなり対談の時間を取っていたようで、
お二人の話題は多岐に及びます。

無邪気に質問する矢野さんの興味に
1つ1つ丁寧に答える野口さんが印象的。

そして、本書全体を通してのテーマは
野口さんが次のように語っています。

 「今回の対談は、何が僕を宇宙に
 駆り立てるのか、なぜ矢野さんが
 こんなに宇宙がすきなのかという
 あたりから始まっていますが、
 その奥に流れる大きな命題は、
 なぜ人はこんなに宇宙に魅せられる
 のか、という根源的な問いでしょう。」

本書を読むと、好奇心を掻き立てられ、
一層、宇宙への想いが強くなります。

そして本書のタイトルにもありますが、
ひるがえって、宇宙を知ることが、
地球を深く知ることにつながります。

異色の対談でしたが、予想外に
話が噛み合って、楽しい本でした。

この本から何を活かすか?

個人的には、クルードラゴンの
内部がどのようになっているかに
興味がありました。

 「クールドラゴンの船内は、
 スペースシャトルと比べるなら、
 黒電話からスマートフォンに
 変わったような衝撃を受けました。」

かっこいいインテリアだけでなく、
宇宙服も含めて、スペースXの
「デザイン力」は宇宙飛行士をも
魅了しているようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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