科学の名著50冊が1冊でざっと学べる
科学の名著50冊が1冊でざっと学べる
満足度★★★
付箋数:23
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西村能一 KADOKAWA 2020年09月26日頃
「私の目標は、サイエンスが好きな
人を増やすこと。そのために、
理系にまつわる魅力的な話を
たくさん披露する機会を設けたいと
いつも考えてきました。その目的
を果たす手段のひとつが、本書の
出版でした。
科学の発展には論文が必要です。
ただ、一般の人が論文を読むのは
簡単ではありません。それらは
専門家に向けて書かれている
からです。ただ、じつは一流の
科学者ほど一般の人に向けて
文書を書き残しています。
そして、それらの一部は名著と
して現代に受け継がれています。」
本書は、タイトルからわかる通り、
科学の名著50冊の読みどころを
紹介した本です。
KADOKAWAから刊行されている
「名著50冊が1冊でざっと学べる」
シリーズの第2弾。
第1弾は、『経済学の名著50冊が
1冊でざっと学べる
第3弾は、『哲学の名著50冊が
1冊でざっと学べる
さて、本書の著者は駿台予備校の
化学科講師として人気を博す、
西村能一さん。
予備校の前に、私立高校でも
6年間教諭を努めていた方です。
「本書の内容を通じ、読者の皆さま
のサイエンスへの興味が深まるのと
同時に、 “理系感度” が高まる
機会となれば幸いです。
サイエンスは、こらからの時代を
生きていくために知っておくべき
“教養” なのです。」
本書では1冊あたり、4~10ページ
でそのエッセンスをまとめています。
最初に簡単な著者の紹介。
そして「文書量」と「難易度」を
3段階で示します。
メインの部分は西村さんが読んで
気になった箇所を中心に解説。
最後は、ポイントを3点に絞り、
まとめている構成です。
西村さんのざっとまとめる能力も
さるこながら、「科学愛」が
ヒシヒシと伝わってきました。
紹介されている本は、いずれも
古今東西の科学の名著。
科学が好きな方からすると、
オールスター戦を見ているような
印象です。
本書で、紹介される名著50冊の中で、
私が既読の本を数えてみると11冊
でした。
『ホーキング、宇宙を語る
『生物と無生物のあいだ
『フェルマーの最終定理
『ロウソクの科学
これらはいずれも私が面白いと
思った本なので、残りの未読の
本もハズレ無しだと期待できます。
また、最初から難しそうなので、
読むのを諦めていた古典の名著は
本書でそのエッセンスを知ることが
できました。
『種の起源
『プリンシピア
『大陸と海洋の起源
『自然学
個人的には、未読で難易度が
「低~中」の本が、今後読む
狙い目です。
『炭素文明論
『チョウはなぜ飛ぶか
『零の発見
『数の悪魔
これらは、いずれも図書館に
所蔵がありそうな本なので、
まずは借りて読もうと思います。

比較的最近書かれた本も何冊か
紹介されていました。
『バッタを倒しにアフリカへ』
『宇宙は何でできているのか』
この2冊は私のブログでも内容を
紹介していますので、ご興味が
あれば当時の記事をご覧ください。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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