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東大卒、農家の右腕になる。――小さな経営改善ノウハウ100

2020年10月21日
経営・戦略 0

東大卒、農家の右腕になる。――小さな経営改善ノウハウ100
満足度★★★★ 
付箋数:25 
posted with ヨメレバ
 「はじめまして。
  “東大卒、畑に出ない農家の右腕” 
 の佐川友彦です。
 この本は、私が阿部梨園という
 個人経営の梨農園で経験した、
 ユニークであろう知見をまとめた
 ものです。あまり先例事例のない
 非常識な無茶だからこそ、業界や
 同業の農業者さんにとってお役に
 立てるものがあるのではないかと、
 新鮮なメッセージを取り出そうと
 筆を持ちました。
 成り行きにまかせて、 “農家の右腕” 
 を受任した結果、想像もしなかった
 ような無数の発見がありました。」

本書は、阿部梨園で積み重ねた
業務改善のノウハウをまとめた本です。

大きく2部構成になっています。

第1部は佐川友彦さんが、“農家の右腕”
になるまでの半生と、梨園に就職する
までの経緯が書かれています。

「なぜ東大卒なのに、個人農家の
従業員になったのか?」

「農家の右腕としてあらゆる
業務に対応するスキルは、
どこで身につけたのか?」

佐川さんは、このような質問を
よく受けるので、それに答える
内容になっています。

佐川さんは、最初にインターンとして、
梨園に飛び込んで実感しました。

梨作りには、妥協せず打ち込んでいて、
農園の梨には多くのファンがいるものの、
「経営」面では、課題が山積している。

 「そうか。課題の山は、可能性の
 山なんだ」

そして日本の平均的農家であれば、
大なり小なり同じ様な課題を
抱えているだろうと考えました。

佐川さんはインターン終了後、
阿部梨園に「農家の右腕」として
就職します。

ちなみに、「農家の右腕」とは、
外から経営分析や戦略を立案する
ようなコンサルタントではありません。

従業員として、毎日現場に常駐し、
バックオフィスや経営管理、
販売促進から接客までをやります。

目指したのは阿部梨園の諸葛孔明です。

その後、クラウドファンディングで
資金を集め、経営改善事例をWEBで
公開しました。

後半の第2部は、実際の阿部梨園での
業務改善を100個のノウハウとして
まとめたもの。

WEBで公開中の「阿部梨園の知恵袋
を書籍化したものです。

前半の自分語りとは打って変わって、
非常に実務的な内容になっています。

一般の企業では、当たり前のように
やっていることかもしれませんが、
農家の方にとっては貴重な改善の
ノウハウです。

農家にはマニュアルがありません。

ですから、ちょとバックオフィスや
販売促進に手を入れるだけで、
大きく改善が見込まれるのです。

 「本書の特徴は、ストーリー部と
 実務ノウハウ部が両面Aシングルに
 なっている点です。
 はじめはどちらかだけの本に
 しようと考えていたのですが、
 両方を一冊にまとめました。
 内容もリンクしていますので、
 相互に参照しつつ、お好きな方から
 読み進めてください。」

個人的には前半をノンフィクションの
ストーリーとして楽しみました。

佐川さんや阿部さん(梨園オーナー)の
人となりがわかって、面白かったです。

後半部分は、農家に限らず、
個人経営でやっている会社では、
参考にできる点が多いと感じました。

この本から何を活かすか?

佐川さんは、外資系企業やベンチャー
企業で働いていたときに、精神的にも
体力的にも追い込まれて退職しました。

無職になって改めて考えたのが、
「やりがい」基準で仕事を選ばない
ことでした。

それが「脱力しながらパフォーマンス
を最大化する仕事術」につながります。

限られた時間の中で、根を詰めすぎず、
パフォーマンスを発揮する。

この「9つの仕事術」は業種を問わず、
参考になると思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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