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ikadoku

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何のため、人は生きるか ー人生の礎を求めて90年

2020年09月18日
人生論・生き方・人物・哲学 0

何のため、人は生きるか ー人生の礎を求めて90年
満足度★★★ 
付箋数:20 
posted with ヨメレバ
さくら舎さんから献本頂きました。
ありがとうございます。

あなたは、自分の人生を採点した
ことがありますか?

NHK元アナウンサーの鈴木健二さんは、
自分の人生を次のように採点します。

3時間で10万人が死んだ空襲と、
300万人が戦場で命を絶たれ、
いまなお100万人が地下や海中で
望郷の思いを持ち続けてる戦争を
直接体験させられた事実で-15点。

重度の糖尿病に30代から90代まで
悩まされ続け、それ以外にも大きな
手術を何度も行ったことは、
不健康な生活をいていた自分に
すべて責任があるとして-10点。

職業の選択を偶然の出会いに委ね、
36年間アナウンサーとして居座って
働き続けたことで-15点。

これら3つのマイナスポイントを
合計すると-40点。

一方、プラスは10代での水泳練習と
学生自治寮での寮務委員長としての
活動や寮規に「寮の根本精神は “愛” 
である」と掲げたことで+20点。

60歳から70歳までの10年間で、
熊本で行った村おこしの町おこしの
事業など、全国でも福祉と文化を
統合するイベントができたことで、
+20点。

70歳から青森県立図書館の館長に
就任し、「自分で考える子どもに
なろう」を旗印に、200の小学校で
授業を行ったことなどで+20点。

これら3つのプラスの合計で+60点。

-40点と+60点を差し引き、
人生の総得点は+20点というのが、
鈴木さんの自己評価です。

 「落第すれすれではありますが、
 なんとか合計点をエンマ様から
 戴けそうな世渡りでありました。」

かつてNHKのTV番組『歴史への招待』
や『クイズ面白ゼミナール』で
高視聴率を叩き出した鈴木さん。

また、驚異的な記憶力で博覧強記の
国民的アナウンサーとも評されて
いました。

著書『気くばりのすすめ』は、
400万部以上の大ベストセラーに
なっています。

病気になったこと以外は、傍から
見ると大成功の職業人生だったように
思えますが、本人の採点はまったく
異なるようです。

鈴木さんは90歳を超えて、いまなお、
いかに生きるかを模索し、挑戦し
続けています。

本書は、そんな鈴木さんの人生を
振り返りながら、人は何のために
生きるかを考えた書き下ろしの
エッセイです。

鈴木さんは、「英語より介護」の
重要性を主張し続けています。

日本人としては、職業上必要とする
人だけが英語の学習を続ければいい。

それよりも学校で学ぶべきなのは、
介護に必要な初歩的技術を学んだり、
実際に体験すること。

 「平成の終わり頃になって、
 政府は高齢者対策と障害者対策を
 打ち出してきましたが、遅過ぎた
 上に、両者を別々の社会現象として
 捉えているようです。対策以前に、
 障害者と健常者が触れ合う場を
 つくることが大切なのです。
 英語の授業よりも、子ども達が
 障害者施設や介護施設に行って、
 触れあう愛の心を自然に培って
 おくことの方が、令和からの
 日本人にとって、身につけておく
 べき徳目としても必要なのです。」

アナウンサー時代は日本語ひとつで
仕事をしてきた鈴木さんの言葉には
非常に重みと説得力があります。

この本から何を活かすか?

鈴木さんは、テレビやラジオ、
新聞や週刊誌、ネットやスマホから
得た情報は、「広いが薄い」と
指摘します。

情報で大切なのは、深く知って
いること。

そのために役立つのが、本であり、
読書だとする鈴木さんの考えには、
深く同意します。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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